- 収蔵歴史アーカイブズは、文部省史料館(1951年開館)とそれを継承した国立史料館、国文学研究資料館によって収集・保管されてきた近世・近現代の古文書や記録類、モノ資料からなるアーカイブズです。
- 所蔵史料637件約50万点、寄託史料18件約7300点、マイクロ収集史料329件に及びます。
- 概要は史料情報共有化データベースによって確認できます。また、国文研での収蔵歴史アーカイブズは、すでに刊行されている史料目録(『史料館所蔵史料史料目録』『史料目録』)や、未刊の仮目録・マイクロフィルム収集史料目録・寄託史料目録などを利用して閲覧が可能です。
- 本データベースは、刊行目録・仮目録・マイクロフィルム収集史料目録・寄託史料目録などの目録データを、データ整備が済んだものからこれを掲載します。当面は未掲載分が多く不自由をお掛けしますが、既刊目録に関してはPDF情報を公開しておりますのでご利用下さい(学術情報リポジトリ)。
- 史料の閲覧は一週間前までの予約制です。データベース上に目録がない場合は図書館(学術資料係歴史史料担当)までお問い合わせください。マイクロフィルム収集史料は予約不要です。
- 閲覧・複写などの各種サービスは国文学研究資料館図書館のページを御参照ください(http://www.nijl.ac.jp/pages/library/)。
<歴史アーカイブズについて>
国文研が収蔵する歴史アーカイブズは、1951年設置に文部省史料館(文部省令 第10号)による活動や、その後の国立史料館や国文学研究資料館での史料保存活動を通じて保存されてきたものです。文部省史料館設置時の省令には「わが国の史料のうち、主として近世の史料の調査研究、収集、整理、保存を行ない、利用に供することを目的として」設立されることが記されています。第二次世界大戦中の戦災や戦後の社会変動・混乱により急速に失われつつあった「史料」を収集・保存するためのプロジェクトから生まれたものです。地域の史料は地域において守ることの重要性に鑑み、1970年代には、現物収集から関連史料のマイクロフィルムによる収集へその比重を変更することになります。しかし、バブル崩壊後の経済的な混乱、また、歴史的価値などが充分に意識されないままの廃棄、史料保存施設の不在などといった新たな状況も見られます。地域との関連が薄い記録史料などの取り扱いも含め、新たな視点での史料収集が必要となっています。
近年に収集のものにはこうした史料も含まれます。
<歴史アーカイブズ関係略年表>
1947. 2. | 文部省科学教育局人文科学研究課において、学界の協力のもとに、近世以降の古文書記録の収集事業に着手。 | |
1949. 3. | 野村兼太郎ほかが「国立史料館設置に関する請願」を第5特別国会へ提出、採択。 | |
1949. 6. | 事業が大学学術局学術課へ所管替。 | |
1949.10. | 三井文庫の建物を購入(事務所平屋建1棟、書庫3階建2棟、その他)。 | |
1951. 1. | 三井文庫の敷地を購入(14,746㎡)。 | |
1951. 5. | 「史料館」を設置(文部省令 第10号)。 | |
1952. 9. | 「近世史料取扱講習会」開始(以後毎年実施、ただし1963年~1965年は再検討のため中断)。 | |
1958. 2. | 3号書庫3階建1棟を建築。 | |
1962. 5. | 北館3階建1棟を建築。日本民族学協会より民族学博物館所蔵資料の寄贈を受け、収蔵。(1975年11月、国立民族学博物館に管理換) | |
1962. 9. | 渋沢青渕記念財団竜門社より日本実業史博物館準備室所蔵資料の受贈。 | |
1965. 9. | 三井家史料、新設の三井文庫へ移管。 | |
1966. 9. | 館長職を置く。 | |
1967. 6. | 大学学術局情報図書館課へ所管替。 | |
1968. 4. | 「史料館の内部組織等に関する規程」を制定。「三史料室」を設置。 | |
1972. 5. | 「国文学研究資料館史料館」(国立史料館と通称)へ改組。「情報閲覧室」を設置。 | |
1988. 9. | 「史料管理学研修会」開始(近世史料取扱講習会を全面改変・拡充)。 | |
1991.12. | 「史料館」設置40周年記念祝賀会挙行。 | |
2002. 4. | 史料管理学研修会を改善し「アーカイブズ・カレッジ」の呼称を採用。 | |
2004. 4. | 大学共同利用機関の法人化により、国文学研究資料館は人間文化研究機構の1研究所として改組され、史料館は消滅、その事業は国文学研究資料館学術情報課、研究はアーカイブズ研究系が継承。 | |
2010. 4. | 国文学研究資料館の研究部門の改組により、アーカイブズ研究系を含む4研究系が1研究部に統合。 | |