| 範囲と内容 |
本文書群は、私文書を含まないのが特徴であり、大半が庄屋文書である。羽栗郡惣代として作成した史料も若干含んでいる。また、講の文書も10点ほどある。 最も年代が古いものは1638(寛永15)年の「吉利支丹御法度御改帳」であるが、18世紀半ば以前の史料はこれだけで、史料の多くの年代は19世紀に属する。これは当初渡辺家が庄屋を勤める家格でなかったことによるのであろう。内容としては、庄屋の職務に応じた多様な史料であり、特定の史料が長期に亙って揃っているというものはない。羽栗郡の惣代としての史料は19世紀半ば(弘化-安政期)の「木銭米代調帳」数冊があるのみである。
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