識別記号 | ac1951011.02 |
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資料記号 | 26K-2 |
標題 | 摂津国大坂九店仲間文書 |
年代 | 1854年~1891年 |
主年代 | |
年代注記 | 1854(嘉永7)年-1891(明治24)年 |
記述レベル | fonds |
書架延長/数量 | 1m/65点 |
物的状態注記 | 65点(3冊、61通、1綴) |
出所・作成 | 九店仲間 |
履歴 | 九店仲間は、1841(天保12)年の株仲間解散令による海上輸送の混乱を解決するため、大坂の旧廿四組問屋から1846(弘化3)年に成立した仲間組織である。九店とは、綿・木綿・油・紙・薬種・砂糖・鉄・蝋・鰹節の、9つの問屋仲間のことである。江戸においても旧十組問屋のなかから九店仲間が結成され、大坂の九店と連絡をとり廻船支配を行った。九店仲間の運営は、江戸・大坂それぞれ独自に行われ、江戸・大坂ともに各店から1名ずつ年行司を選び、その年行司が1名ずつ2か月輪番で事務処理にあたり、これを九店世話番と呼んだ。1851(嘉永4)年の株仲間再興後も九店の組織はそのまま続く。1876(明治9)年には東京荷積商組合と改称した。なお、本文書群には1891(明治24)年の堀川神社社務所から「木田様」あての領収書が1点含まれており、出所が木田家である可能性がある(「関連史料」参照)。また、この仲間組織の読み方を「くみせ」とする書もある。「江戸・大坂両地の各仲間から1名づつ、年行事を出し、その内から2ケ月輪番に世話方として事務を処理した。」との説明が記されている。九店廻船問屋には大坂菱垣廻船問屋9軒、大坂樽廻船問屋8軒、西宮樽廻船問屋6軒があたり、これらの廻船問屋支配の船が九店差配船として運航した。(馬場章「九店における商人集団の議定と仕法」滝沢武雄編『論集中近世の史料と方法』東京堂出版、1991年) (関係地)摂津国大坂‐大阪府大阪市[現在] (主題)― (役職等)― |
伝来 | 1951年に古書店より購入。 |
入手源 | 古書店 |
範囲と内容 | 本文書群は、一部を除いては全てが、菱垣・樽廻船問屋仲間もしくはそれぞれの廻船問屋仲間所属の廻船問屋船主などから九店世話番に対して出された願書・届書・口上覚などの原本である。なかには提出された文書を世話番が九店の各年行司に回覧した付札を付けた文書も数点あり、各店名の下に署名された年行司は全て大坂の問屋商人である。したがって、本文書群の出所が木田家である可能性が存在することとあわせて、以上の内容から本文書群は江戸ではなく大坂の九店仲間の文書である可能性が濃厚である。 |
評価選別等スケジュール | ― |
追加受入情報 | ― |
整理方法 | これまでの文書群名は「武蔵国九店仲間差配廻船史料」。 |
利用条件 | ― |
使用条件 | ― |
使用言語 | JAPANESE |
物的特徴及び技術要件 | ― |
検索手段 | カード目録 |
原本の所在 | ― |
利用可能な代替方式 | ― |
関連資料 | 奈良女子大学所蔵木田家文書には、木田家が九店世話番を勤めていた関係で大坂の九店仲間の史料が多数含まれている(『海事史料叢書』第5−7巻、成山堂書店、1980−1982年)。 |
出版物 | 『続海事史料叢書』第2巻(成山堂書店、1972年)に「九店仲間差配廻船史料」として33点が翻刻されている。 |
注記 | |
収蔵名称 | 国文学研究資料館(歴史資料) |
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