識別記号 | ac1951013 |
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資料記号 | 26M |
標題 | 駿河国富士郡岩本村文書ならびに富士川交通史料写 |
年代 | 1643年~1886年 |
主年代 | |
年代注記 | 1643(寛永20)年-1886(明治19)年 |
記述レベル | fonds |
書架延長/数量 | 2m/537点 |
物的状態注記 | 岩本村文書462点(製本冊数93冊、66点未製本)、富士川交通史料写75冊(第1冊-第81冊までのうち、第11、42、43、50、52、57冊が欠けている)。 |
出所・作成 | 岩本村・金沢甚衛 |
履歴 | 岩本村は、早くから東海道と甲駿往還および富士川という水陸交通の要衝として開け、戦国期には伝馬宿をつとめていたことが知られる。1633(寛永10)年、岩淵村が一手に引き受けていた富士川渡船役のうち3分の1を受け取り、本役72軒前を12軒前ずつ6組に分けて渡船役をつとめるようになる。渡船役の責任者を渡船名主(または渡船方名主)といい、これに対して村政一般を担う名主は地方名主(はじめ割本名主)と呼ばれた。地方名主は1−3名、渡船名主は4−6名で必ずしも人数は一定していない。渡船役の全体的な統括は地方名主が担っていたようである。また岩本村には慶長期以来富士川舟運の河岸場がおかれ、甲州との間の物資輸送を担ったが、宝暦期以降は岩淵河岸に中心が移っていく。次に金沢甚衛氏は、1891(明治24)年秋田県由利郡生まれ。郷土史家として全国の史料、とくに五人組帳や交通関係史料の収集で知られる。1981年神奈川県藤沢市にて没。 (関係地)駿河国富士郡岩本村‐静岡県富士郡岩松村岩本‐富士市岩本[現在] (主題)― (役職等)― |
伝来 | 岩本村文書は、金澤甚衛氏、三井源右衛門(高遂)氏の手を経て旧三井文庫に保管されていたものを、1952年に当館に譲渡されたものであるが、もとは岩本村から岩松村に引き継がれた村有文書であったと考えられる(富士市史編纂委員会『富士市史資料目録』第2輯、1990年、では、本文書を「旧岩松役場文書」と呼称している)。富士川交通史料写は、金澤甚衛氏が岩本村をはじめ周辺地域の史料を採訪筆写した写本で、同じく三井源右衛門氏・旧三井文庫の手をへて1952年に当館に譲渡されたものである。本来、岩本村文書とは出所を異にするが、伝来の経緯が同じで内容も関連が深いので、当館では岩本村文書と一括して管理している。 |
入手源 | 旧三井文庫 |
範囲と内容 | 岩本村文書は、ほぼ全体が近世の村方文書で、一部名主の私的文書と思われるものが混じっている。内容的には大きく(1)地方関係と、(2)渡船方関係に分かれるが、渡船方に関する業務も地方名主が統括していたようであり、文書群としてこの2つを区分することはできない。(1)地方関係文書としては、法規、土地、貢租等に関する一般的な村方文書のほかに、富士川水運や東海道の宿助郷関係、および富士川舟橋関係などの文書があるが、いずれも数量は多くない。(2)は本文書群の過半を占め、渡船役請負、渡船場勤方、渡船場入用等に関する文書のほか、岩淵村との渡船場出入り関係文書などが豊富に含まれている。 次に富士川交通史料写は、「岩本村旧記」「岩本村・浅間社野論」「岩本村・松岡村河岸場出入」など岩本村関係文書の写しが中心だが、その他、富士川堤普請、富士川用水、富士川渡船、富士山林等、富士周辺の文書が広く採録されている。「岩本村旧記」(『富士市史』下巻753頁以降で詳しく紹介。『富士市史資料目録』第2輯「山崎家文書」、48、51頁にみえる「旧記」がそれであろうと思われる)は前編は山崎又右衛門 が享保17年に編纂、後編は山崎長平が弘化2年に編纂したとのことである。 |
評価選別等スケジュール | ― |
追加受入情報 | ― |
整理方法 | 出所を異にするが、伝来の経緯が同じで内容も関連が深いので、当館では一括して管理している。 『史料館所蔵史料目録』第2集の表記は「駿河国富士郡岩本村文書 附、富士川交通史料写」。 |
利用条件 | ― |
使用条件 | ― |
使用言語 | JAPANESE |
物的特徴及び技術要件 | 岩本村文書は、当館の所蔵に帰す前後に、厚い冊子体文書はそのまま、薄い冊子体文書や一紙文書は数点〜10数点まとめて仮製本され、厚紙の表紙が付けられた。富士川交通史料写は原稿用紙に筆写したものが75冊に和綴製本され、8つの紙帙に収められている。 |
検索手段 | 『史料館所蔵史料目録』第2集(1953年) |
原本の所在 | ― |
利用可能な代替方式 | ― |
関連資料 | 岩本村文書については、富士市岩本山崎譲氏宅に近世以来の岩本村村方文書が多数保存されているほか、富士市中央図書館が明治以降の岩本村および岩松村役場文書を若干所蔵している(富士市史編纂委員会『富士市史資料目録』第2輯、1990年)。金沢甚衛氏収集・筆写史料については、藤沢市文書館に約5000点が寄託されているほか、大倉精神文化研究所が約500点を所蔵している。 |
出版物 | ― |
注記 | |
収蔵名称 | 国文学研究資料館(歴史資料) |
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