識別記号 | ac1951022 |
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資料記号 | 26V 1996A |
標題 | 摂津国大坂塩町小橋屋平井家文書||Hirai Family Papers, Osaka, the province of Settsu |
年代 | 1748年~1875年 |
主年代 | |
年代注記 | 延享5年(1748)-明治8年(1875) |
記述レベル | collection |
書架延長/数量 | .5m/109点 |
物的状態注記 | 109点(84冊、10通、15枚) |
出所・作成 | 平井家 |
履歴 | [『総覧』336]小橋屋平井店の始まりは、家伝によると初代圓清は摂津嶋下郡鵜殿村枡屋清兵衛という柴薪商売の家に生まれ、13才の時から大坂本町2丁目古手商小橋屋四郎右衛門方に奉公したが、1716(享保元)年頃に主家が没落、その後独立して各地古手の買次問屋を営み、苦闘の末、塩町4丁目三休橋の角屋敷を買い、ここを本拠とした。1724(享保9)年の大火後、さらに店舗と商圏を拡大し、本家も大坂と京都に構え仕入、小袖・糸・太物・呉服の店を営んでいる。1819(文政2)年塩町3丁目に両替店を開設、これが小橋屋彦九郎名の本両替店である。一方で1792(寛政4)年頃には江戸店を開設するが、1842(天保13)年には引払っているので、その存続期間は短かった。京・大坂の本家の他、一族や店出身者の別家も多く、1809(文化6)年の記録によれば27軒の別家は4組に分けられて詳しい規約が定められていた。店の規模も御堂前の呉服店が1863(文久3)年被災後の店開きには100余名の店員を擁していたことから察せられ、越後屋・大丸などに匹敵する大坂有数の呉服店として繁栄を続けた。[『目録』3集]小橋屋の由緒本文書は大坂に於て最近まで著名な呉服店として知られた小橋屋平井店旧蔵の文書記録である。小橋屋平井店の始りは其の家の所伝によれば初代円清は摂津嶋下郡鵜殿村枡屋清兵衛と云ふ柴薪商売の家に生れ、幼名三四郎十三才の時から大坂本町二丁目古手商小橋屋四郎右衛門方に奉公したが、享保初年主家の没落するに及んで、独立して各地古手の買次問屋を営み、苦闘の末遂に塩町四丁目三休橋の角屋敷を買ひ本拠とするに至つたが、享保九年の大火に罹災した後は更に店舗を拡げた。爾来次第に商圏も拡大して本家も大坂と京都に構え、夫々仕入、小袖・糸・太物・呉服の店々を営んだ。寛政年間には江戸店を設く、江戸近在は勿論関東諸国から奥州松前迄も古手商を手広く営む計画であつた。併しこの江戸店は天保十三年の「倹約仕法内談書」に江戸店引払と記してあり、その存続期間は短かつたことが知れる。文化十六年塩町三丁目に両替店を開いた。小橋屋彦九郎名前の本両替屋である。かくて京・大坂の二本家の外一族の連家、店出身者の別家も数多く、文化六年の記録によれば廿七軒の別家は四組に分けられ詳しい規約が定められてゐた。また店の規模も御堂前の呉服店が文久三年罹災後の店開きの際百余人の店員を擁してゐたことによつても察せられよう。この御堂前の平井呉服店は越後屋・大丸等と対峙して近き頃まで大坂有数の呉服店として繁栄を続けた。 (関係地)摂津国大坂三郷南組塩町‐大阪府大阪東大組塩町‐大阪南大組塩町‐大阪市南区南船場[現在] (主題)― (役職等)― |
伝来 | 三井高堅収集で旧三井文庫保管のものを1951年度に譲渡。The Hirai Family Papers were given to The Shiryokan (Dept. of Historical Documents, Ministory of Education, Science and Culture) by Mitsui Bunko on 1951FY. |
入手源 | 旧三井文庫,古書店 |
範囲と内容 | [『総覧』336]小橋屋平井店の営業記録が主であるが、量的にも極めて一部分でありながら、断続的に経営内容を察し得る。最もまとまっているのは店仕法・店法度の店規・店則類(含江戸店)で、手代奉公人の処遇や別家制度の規程は詳細である。勘定帳簿の年代は1762(宝暦12)年を初見に1875(明治8)年に及ぶが、わずか21冊である。他には御用金、為替、貸借、別家、講、引札関係が散見される。引札は他店同業者のものが含まれている。[『目録』3集]本文書は元より小橋屋平井店の記録としては極めて一部分のものに過ぎぬが、宝暦頃から明治初年にも亙るもので、断続的ながら江戸時代の小橋屋の営業経営の大略を察し得るものがある。就中店仕法・店法度以下店規・店則類は比較的多く、又手代奉公人の処遇、別家制度の規程等には頗る詳細なものがあつて興味が深い。各営業部門を資本的に統轄する大元方の制度はこゝにも存在したことは認められるが、本文書中にその史料の少いのは惜しまれる。家伝書としては二代教清の記述に成る「平井前代記」を含む「寛政四年大坂行要用書覚」が注目される。呉服店の引札は自家のものゝ外他店同業者のものも蒐めてあるのは参考にならう。 |
評価選別等スケジュール | ― |
追加受入情報 | 1996年度に出所を同じくする「大坂塩町小橋屋平井家文書」(1996A)を古書店より購入。The Shiryokan (Dept. of Historical Documents, NIJL) purchased a part of this collection from a bookshop of rare books on 1996FY. |
整理方法 | ― |
利用条件 | 調査研究目的であれば資料群は公開されている.一部の資料は,代替資料での閲覧となることもある.Collection is open for research. |
使用条件 | 複製,出版,引用,その他の使用のためのすべての請求は,国文学研究資料館事業部の資料閲覧サービスの長へ書面にて提出されなければならない.同意は,物的品目の所有者としての国文学研究資料館へ与えられ,著作権所有者からの許可を含むか含意することは意図されない.そのような許可は著作権所有者から得られなければならない.All requests to reproduce, publish, quote from or otherwise use collection materials must be submitted in writing to the Head of Public Services, National Institute of Japanese Literature, NIHu, Tokyo. Consent is given on behalf of The NIJL as the owner of the physical items and is not intended to include or imply permission from the copyright owner. Such permission must be obtained from the copyright owner. 制限はまた,資料原本の電子的表現へも適用される.電子ファイルの使用は,調査研究および教育の目的に制限される.Restrictions also apply to digital representations of the original materials. Use of digital files is restricted toresearch and educational purposes. |
使用言語 | {@scriptode='Jpan' langcode='Jpn'}日本語Japanese|{@scriptcode='Hani' langcode='jpn'}日本語‐漢字 Japanese, Han|{@scriptcode="Hrkt" langcode="jpn"}日本語‐平仮名片仮名 Japanese, Hiragana and Katakana |
物的特徴及び技術要件 | ― |
検索手段 | 資料群記号26Vの分は,『史料館所蔵史料目録』第3集(1954年).資料群記号1996Aの分は,別紙一覧(タイプ打ち,非公刊)がある. |
原本の所在 | ― |
利用可能な代替方式 | ― |
関連資料 | 大阪府立中之島図書館は,2004年5月より公開した大和銀文庫のなかに「小橋屋平井家文書」(63点;小橋屋の御堂前出店に際し反物等の仕入れ店として京都に出店するその京本家に関わる資料)を所蔵する. |
出版物 | 井戸田文子「宝暦期における三井呉服店の大坂進出と大坂呉服商の対応」(塚田孝編.『大阪における都市の発展と構造』.東京:山川出版社,2004年).関連資料の資料目録として,『大阪府立中之島図書館蔵大和銀文庫目録』(2004年3月)がある. |
注記 | | |
収蔵名称 | 国文学研究資料館(歴史資料) |
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