識別記号 | ac1953004 |
---|---|
資料記号 | 28D |
標題 | 出羽国村山郡山家村山口家文書 |
年代 | 1623年~1918年 |
主年代 | 江戸後 |
年代注記 | 1623(元和9)年-1918(大正7)年 |
記述レベル | fonds |
書架延長/数量 | 47m/10557点 |
物的状態注記 | 1万557点及びつづら1個数量の内訳(『史料館所蔵史料目録』第7集)5011冊、4110通、574 綴、761 枚、90舗、6袋、5括(つづらの分は含まない。) |
出所・作成 | 山口家 |
履歴 | 山家村は、最上川支流の古瀬川の渓谷に沿う山麓の村である。元和検地(1623年・元和9年)では、村高873石余で、過半は畑地であった。同村は1668(寛文8)年までは山形藩、その後宇都宮藩(後、白河藩)領の東根陣屋付であったが、1741(寛保元)年から幕府領となった。山形藩が任命した大庄屋制度では、山口組に属していた。戸口は、1742年には39戸、406人であったが、近世後期に急増し、1866(慶応2)年には、130戸723人となっている。1873(明治6)山元村と改称した。現在の山形県の中央部東端、天童市の中央東部に位置する。 山口家は、少なくとも1667(寛文7)年以降、山家村の庄屋(幕領となってからは「名主」)を代々勤め幕末に及び、明治維新後は山元村の戸長に任じられた。山口家は1686(貞享3)年には2町4反余を所有し、1763(宝暦13)年の持高は33石6斗であったが、1789(寛政元)年には139石余、所有地の総面積では1843(天保14)年に15町7反余を数え、1884(明治17)年には43町2反余に増大し、山元村農地の約3分の1に達していた。 (関係地)出羽国村山郡山家村‐山形県東村山郡山家村‐山形県東村山郡山元村‐山形県東村山郡津山村山元‐山形県天童市大字山元[現在] (主題)庄屋|名主|戸長 (役職等)庄屋|名主|戸長 |
伝来 | 1953年に原蔵者より譲渡。 |
入手源 | |
範囲と内容 | 山口家文書はその大部分が公用として作成された典型的な名主文書である。山口家自体の経営や家政に関する私的な文書は極めて少ない。 (1)村の公用にかかる文書では、近世中期以降、とくに幕領となった1742年以後は、その数量が増すばかりではなく、概ね系統的にしかも間断なく保存されている。典型的な名主文書であるので、文書群の内容も支配、土地、貢租、村、戸口などに区分される。このうち、a,支配関係では代官役所からの諸法度・政令をはじめこれらに対する村方請書が多く、b,土地関係では1638(寛永15)年の「御縄打水帳」、1686(貞享3)年の「田畑名寄」、また「田畑敷放証文」「田畑書入証文」など土地の移動に関する文書、林産物の採取、漆の植栽を含む山林関係の史料が少なくない。C,貢租関係では1624(寛永元)年の年貢免定をはじめ、1692(元禄5)年以降幕末まで、ほとんどが間断なく「皆済目録」や年貢割付、取立・請取帳などもよく揃っている。また、貢租納入に関する願書、廻米関係の願、届書類が多いことが、この文書の著しい特徴とされている。D,村関係では1714(正徳4)年の「山口組御法度書」をはじめ、村定や「村指出明細帳」「御用留帳」「御用状留帳」に特色がある。E,戸口関係では「宗門御改人別帳」が、1723(享保8)年以降、維新後の壬申戸籍までこれも間断なく続いており、切支丹類族関係文書もある。F,このほか宝幢寺以下寺社関係も少なくない。宝幢寺については当館所蔵「出羽国山形宝幢寺文書」(本書No.26)参照。 (2)山口家にかかる文書では主としてa,小作・立附(散田小作)関係、b,家計関係のものである。 |
評価選別等スケジュール | |
追加受入情報 | |
整理方法 | |
利用条件 | EAD-XML検索システムでの検索も可能ですが、閲覧を希望する場合は事前に情報サービス第2係(歴史資料担当)へお問い合わせ下さい。 |
使用条件 | |
使用言語 | Japanese |
物的特徴及び技術要件 | |
検索手段 | 『史料館所蔵史料目録』第7集(1958年)・『史料目録』第82集(2006年) |
原本の所在 | |
利用可能な代替方式 | |
関連資料 | |
出版物 | 『天童市史編集資料』39号「山元地区資料(1)」(同市史編さん委員会、1985年)ほか |
注記 | 天童市では、市史編集のため、マイクロフィルムによる複製を行った(昭和49―24)。また、能取町教育委員会も、町史編集のため5点のマイクロフィルムによる複製を行った(昭和61―20)。 『近世庶民史料所在目録』第1巻30頁に本史料の記事あり。※ |
収蔵名称 | 国文学研究資料館(歴史資料) |
Copyright © National Institute of Japanese Literature All Rights Reserved.