【北海道庁旧蔵開拓使函館支庁等文書||Records of Hakodate branch of Hokkaido Colonial Office】
識別記号 ac1958026
資料記号 33Z
標題 北海道庁旧蔵開拓使函館支庁等文書||Records of Hakodate branch of Hokkaido Colonial Office
年代 1869年~1907年
主年代 明治前
年代注記 1869(明治2)年-1907(明治40)年、ただし大部分は1882(明治15)年までのもの。
記述レベル fonds
書架延長/数量 .6m/24点
物的状態注記 24点
出所・作成 開拓使函館支庁ほか
履歴 明治維新後、北海道の行政機関としては、松前藩(館藩と改称)のほか、幕府の箱館奉行所から管轄を引継いだ箱館裁判所(後、箱館府と改称)があったが、1869(明治2)年、新たに開拓使の設置がなされた。開拓使は、開拓行政と地方行政に当たるもので、中央官庁と地方官の性格をあわせもち、やがて全道を一元的に統治した後、1882(明治15)年に廃止となった。 開拓使の行政は、当初、東京次いで函館、札幌に本庁を移し、全道を数区分して支庁を置くという体制であった。このうち函館支庁(当初名称は開拓使出張所、また函館出張開拓使庁)は、北海道南部(渡島半島部)を管轄するものであるが、函館が開港地であったことから外国領事との応接事務もあり、外事課を設けた。このことから外交関係文書を豊富に残すこととなった。また開拓使の組織をみるときに留意すべきは、開拓長官が東京出張所に常駐したため、同出張所が事実上の本庁として機能していた点である。 開拓使廃止後、地方行政事務は函館・札幌・根室の旧3本支庁に置かれた3県に引継がれた。一方、開拓使の官営事業は、翌83(明治16)年に設置された農商務省北海道事業管理局にほぼ引継がれた。この3県1局は、1886(明治19)年に北海道庁が設置されて廃止となり、北海道の開拓と地方行政は再び一元化されることになった。 なお、開拓使函館支庁文書の多くは後身の函館県に、同東京出張所文書は大蔵省などを経て、3県1局文書と共に北海道庁に移管され保存され、そのほとんどは1901(明治34)年建築の北海道庁第一文庫に収蔵された。しかし、この文書群は北海道庁第一文庫に収蔵されないまま、庁外に流出したものと思われる。
(関係地)北海道函館区‐函館市ほか[現在]
伝来 1958年度に「群馬県庁文書」(33J 36E)とともに、一括して古書店より購入。
入手源 古書店より購入。
範囲と内容 これまでの文書名は、「開拓使函館支庁書類」となっていたが、この名称は正確ではなく、「開拓使函館支庁等文書」と「等」を付す必要がある。さらに全体が北海道庁旧蔵文書という共通性があるので、総括的に説明する名称として、「北海道庁旧蔵開拓使函館支庁等文書」とした。 大別すると、(1)開拓使函館支庁文書(改称以前のものを含む。)18冊、(2)同東京出張所文書1冊、(3)函館県文書2冊、(4)札幌県文書2冊、(5)北海道庁第五部文書1冊という構成になる。このうち大半を占めるのが函館支庁文書で、そのなかでも多くが外事課(外事掛)文書である。ここには外国官吏との「文通録」、外事事務の「評議留」、外国人・外国船取扱関係、外国人との係争関係史料があり、一部、函館県文書の時代にも及ぶ。その他の文書の大半は租税関係史料である。
評価選別等スケジュール
追加受入情報
整理方法
利用条件 EAD-XML検索システムでの検索も可能ですが、閲覧を希望する場合は事前に情報サービス第2係(歴史資料担当)へお問い合わせ下さい。
使用条件
使用言語 Japanese
物的特徴及び技術要件 保存状況:良好。綴紐が欠落しているものが、1冊ある。
検索手段 カード目録または仮目録(昭和33年度)
原本の所在
利用可能な代替方式 北海道立文書館が全文書を撮影しているほか、市立函館図書館も一部を撮影している。北海道立文書館のマイクロフィルムによる複製(当時、行政資料課)は、昭和57―27。市立函館図書館のマイクロフィルム複製は、昭和55―47(11点)。
関連資料 北海道立文書館その他の機関に開拓使文書などが収蔵されている(『北海道所蔵史料目録』第1―4集、1961年-1963年、『北海道立文書館所蔵資料目録』10、1995年、以下続刊、などを参照)。
出版物
注記
収蔵名称 国文学研究資料館(歴史資料)

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