識別記号 | ac1961018 |
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資料記号 | 36R 37A |
標題 | 尾張国名古屋西陣町茜部家文書 |
年代 | 1617年~1910年 |
主年代 | |
年代注記 | 1617(元和3)年-1910(明治43)年 |
記述レベル | fonds |
書架延長/数量 | 4m/220点 |
物的状態注記 | 220点 |
出所・作成 | 茜部家 |
履歴 | 茜部家は当初伊藤姓を名乗る名古屋藩士の家柄で、切米30俵取であった。本文書群は茜部家代々の家文書ではなく、茜部相嘉(1795−1866年)の著作及び写本が大半を占める。相嘉は幼名鎌太郎、通称平太・平十郎・三十郎・伊藤五、1863(文久3)年致仕後に介と称した。号は蕣園、白須叟。1795(寛政7)年名古屋藩士藤井六郎治豊泰の長男として生まれ、1818(文政元)年伊藤庄平祐寿の養子となり、同年5月伊藤家を相続した。1851(嘉永4)年先祖の出所が美濃国厚美郡茜部村であったことから茜部姓に改称した。1822年(文政5)年養父の隠居により小普請組となり、以後小姓格、小納戸役、書院番役、大番役、清洲代官などを勤めた。その一方で、明倫堂教授植松茂岳らと交流し、尾張国学者として活躍し、多くの著作を残した。1866(慶応2)年に死去(享年72歳)。長子厚海、次男余三、孫與理刀。 (関係地)尾張国愛知郡名古屋西陣町辻ケ番向角より北へ3軒〆東かわ‐愛知県一大区五小区西陣町1丁目14番地‐名古屋市東区西新町[現在] (主題)藩士;小納戸組‐清洲代官 (役職等)藩士;小納戸組‐清洲代官 |
伝来 | 1961年度(36R)及び1962年度(37A)に古書店から購入。 |
入手源 | 古書店 |
範囲と内容 | 本文書群は前述のように茜部相嘉の著作及び書写本が大半を占め、子の厚海、孫の與理刀(頼敏カ)関係の蔵書数点が伝存している。以下(1)-(3)に分けて概説する。 (1)相嘉の著作「七道説」、「蕣園雑記」などの草稿本、清書本を中心に、旧地考(尾張、難波、美濃、信濃、越後、摂津、大和国)、地名考(尾張、信濃国)、風土記(尾張、常陸、出雲、但馬国)等の草稿、清書本、写本、刊本等がある(以上は旧「諸国地誌」36R)。 また、「槿桔論」(37A仮番号104、120、121)、「古今人名考全」(37A仮番号124)、自筆本「安斎随筆抜萃」(37A仮番号84-2)があるが、ほとんどは万葉集・延喜式・伊勢物語・土佐日記・平家物語などの和古書からの地名や語句の書抜きである(以上は旧「諸国郷帳」37A仮番号50-126)。 (2)ほぼ全国にわたる68か国の郷帳の書写本がある(旧「諸国郷帳」37A仮番号1-49)。1冊は目録で、1冊は1667(寛文7)年の大和国郷帳。残る47冊は文政年間頃(1818-1830)に書写された元禄郷帳にあたるが、地名の書上げのみで石高記載を欠くものが多い。 (3)明治期に茜部與理刀宛に進呈された細井平洲著「松島紀行」(1900年刊、36R仮番号30)、1890(明治23)年茜部相嘉厚海が書写した「書博士伝 年中行事頭書」(37A仮番号112)、1910(明治43)年茜部頼敏が幕末勤王家の和歌を編纂した「大和魂」(37A仮番号102)がある。 |
評価選別等スケジュール | ― |
追加受入情報 | ― |
整理方法 | これまでの文書群名は「諸国郷帳」および「諸国地誌」。 |
利用条件 | ― |
使用条件 | ― |
使用言語 | JAPANESE |
物的特徴及び技術要件 | 一部水損カビがあるが、閲覧できる。 |
検索手段 | 『史料目録』第92集(2011年) |
原本の所在 | ― |
利用可能な代替方式 | |
関連資料 | ― |
出版物 | 横田冬彦「元禄郷帳と国絵図−丹波国を中心として−」(『文化学年報』4、1985年)、渡部淳「元禄郷帳徴収について」(『海南史学』24、1986年)、大野瑞男「国絵図・郷帳の国郡石高」(『白山史学』23、1987年)、杉本史子「国絵図研究の位置と課題」(『日本歴史』529、1992年)、『兵庫県史』史料編近世1(兵庫県史編集専門委員会編、1988年)、福田千鶴「尾張藩士茜部相嘉と「諸国郷帳」の成立」(『史料館研究紀要』26、1995年) |
注記 | |
収蔵名称 | 国文学研究資料館(歴史資料) |
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