【岡山県勝南郡池原村大岡家文書||O-OKA family papers, Ikegahara village, Sho-nan district, Okayama Prefecture】
識別記号 ac1963024.02
資料記号 38X2
標題 岡山県勝南郡池原村大岡家文書||O-OKA family papers, Ikegahara village, Sho-nan district, Okayama Prefecture
年代 1708年~1908年
主年代 明治前
年代注記 1708(宝永5)年-1908(明治41)年。
記述レベル fonds
書架延長/数量 2m/143点
物的状態注記 143点(138冊、3綴、1箱、1袋)
出所・作成 大岡家
履歴 大岡家は宇喜多氏家臣岡家利を祖として岡家を称していたが、1888(明治21)年大岡に改姓した。近世には池ケ原村で大庄屋をつとめ、岡熊次郎が中庄屋から1870(明治3)年に大庄屋制を廃止して郡中用達に任命され、1872年北条県第十番会議所副戸長、1873年第二十区、二十一戸長となった。1874年北条県県会議員、1876年第八番会議所戸長、79年勝南郡書記になり、翌年辞任した。その後、養蚕業振興に努め、自宅に養蚕伝習所を設置し、勝南勝北農事会を設立し幹事長となり、勝田郡会議員に選出された。 1871(明治4)年美作国に北条県を置き、1876年岡山県に合併した。北条県では1872年に39区を設置し、翌年に区を廃止して19の会所(会議所ともいった)を設置し、岡山県に合併した1876年に13会議所に改め、翌年には区務所とした。 北条県第二十区は1872(明治5)年、岡山県勝南郡勝間田村・畑屋村・東吉田村・岡村・黒土村・小矢田村・中尾村・上相村・豊国原村・北山村・吉村・和田村・下香山村の13か村で編成し、勝間田村に戸長役場が設置された。89年に勝間田村・畑屋村・東吉田村・岡村・黒土村・小矢田村が合併して勝間田村、中尾村・上相村・豊国原村・北山村・吉村・和田村・下香山村が合併して豊国村になり、1953年に勝田村は勝間田町、豊国村は美作町になり、勝間田町は勝央町に所属した。 北条県第二十一区は勝南郡日上・国分寺・瓜生原・河辺・吉田・福力・金井・新田・池原・堂尾・福吉・黒坂・為本の13か村で編成し、1889年、日上・国分寺・瓜生原・河辺の4か村が合併して河辺村、西吉田・福力・金井・新田の5か村が合併して大崎村、池ケ原・堂尾・福吉・黒坂・為本の5か村が合併して高取村となり、1954・1955年に福吉・黒坂・為本の3大字が勝田郡勝央町、それ以外は津山市に合併された。
(関係地)美作国勝南郡池ケ原村‐津山県勝南郡池ケ原村‐北条県勝南郡池ケ原村‐岡山県勝南郡池ケ原村‐高取村大字池ケ原‐勝田郡高取村大字池ケ原‐津山市大字池ケ原[現在]
(主題)中庄屋‐大庄屋‐郡中用達‐戸長‐郡書記‐県会議員
(役職等)中庄屋‐大庄屋‐郡中用達‐戸長‐郡書記‐県会議員
伝来 1963年度に他の38Xの文書とともに、一括して故紙業者より購入。
入手源 故紙業者
範囲と内容 (1)大庄屋文書、(2)戸長役場文書、(3)勝南郡高取村文書、(4)大岡家の家文書、(5)内田家文書から構成される。(1)は大岡家が大庄屋、中庄屋をつとめた時期の文書であり、1870(明治3)年「津山藩猟師組株干(関)係文書」「勝南郡入田村英田郡倉敷村林山一件文書」「勝南郡川辺村明細帳」等がある。(2)は第十番会議所副戸長、第二十区・二十一区の戸長をつとめた大岡熊次郎が整理したと推定される文書であり、1873-1877(明治6-10)年第二十区、二十一区「会議所日誌」(39冊)があり、第十九区のものも一部ある。村々の境論、教育、衛生関係史料等があり、本史料群で量的にもっとも多い。(3)には池ケ原村、高取村関係文書があり、1797(寛政9)年池ケ原村「石代一件諸御分割迄支配限り入用書出帳」、1874(明治7)年「貢租雑税請取帳」や高取村大字黒坂に鎮座し大岡家が氏子総代をつとめた八幡神社の1708(宝永5)年「遊屋八幡宮年中神祭行事書上帳・、1907(明治40)年「郷社八幡神社御由緒調査書」や、高取村大字堂尾「明治三十年度大字費水路費記載簿」等堂尾関係史料がある。(4)には1819(文政2)年「池ケ原村西分熊太郎分畝名寄帳」「一族岡定四郎一家償却救済整理家屋宅地相伝始末書」等があり、大岡熊次郎が関わった1880(明治13)年「勝南郡農事会討論会干(関)係文書」や、勝南郡諸村の1880年「国会開設請願同志名簿」、1882年「美作国人民共有物取扱津山警察署庁舎処分美作連合会干係文書」、大岡熊次郎入監中の1897(明治30)年「差入人名簿」等がある。(5)は高取村大字堂尾居住で教師をした内田家の「御焼香見舞帳」「実業学科講習教授項目」「修身教授法」「作文教授法」等がある。大岡家で保管した文書であろう。
評価選別等スケジュール
追加受入情報
整理方法
利用条件
使用条件
使用言語 JAPANESE
物的特徴及び技術要件
検索手段 史料仮目録B
原本の所在
利用可能な代替方式 岡山県史編さん室が全文書を撮影している。
関連資料 岡山県総合文化センタ−に大岡家文書がある。
出版物
注記 これまでの文書群名は「岡山県勝南郡第二十区戸長役場書類」。
収蔵名称 国文学研究資料館(歴史資料)

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