【越後国三島郡深沢村高頭家文書||TAKATOU family papers and collections of Fukasawa village, Santou district, the province of Echigo】
識別記号 ac1965004
資料記号 40D
標題 越後国三島郡深沢村高頭家文書||TAKATOU family papers and collections of Fukasawa village, Santou district, the province of Echigo
年代 1720年~1870年
主年代 江戸後
年代注記 1720年代(享保)-1870年代(明治)
記述レベル fonds
書架延長/数量 20m/5100点
物的状態注記 約5100点(1865冊、152通、1綴、1包、ほかに未整理17袋、約3000通)
出所・作成 高頭家
履歴 高頭家は深沢村の庄屋を代々勤めた家とみられ、寛保期から文政期にかけて三郎兵衛、文政期末から文久期まで三郎右衛門とみえる。長岡藩は、領内を6組(上・西・北・栃尾・河根川・巻・曽根)に分けて割元を置いて支配しており、深沢村は西組に属している。この高頭家は1790(寛政2)年、1822(文政5)年に割元格(仮番号479・602)となっている。深沢村は、1620(元和6)年村高795石余、他新田70石余であり、五郎八・茂兵衛両組に分けて各庄屋が置かれ、1633(寛永10)年頃、渡辺九左衛門が新田を開墾して九左衛門組と称し、新田の九左衛門組は五郎八組の庄屋が支配した。正保期の村高は1130石余、嘉永年間に深沢村は3組に分れ、深沢村五郎八組、同村茂兵衛組、同村九左衛門組として成立した。1858(安政5)年の各村の村況は、五郎八組の村高857石余、家数107、同村茂兵衛組401石余、家数67、同村九左衛門組307石余、家数24である。 高頭家は、1779(安永8)年深沢村庄屋、1829(文政12)年には西組深沢九左衛門組庄屋であったことが確認される。高頭家は、土地貸などによって土地を集積した地主でもあり、酒醸造業等を経営している。幕末から明治期の高頭家の当主は、條右衛門、三郎兵衛、倉吉を名乗っている。高頭倉吉時代の土地経営は、1888(明治21)年に地価6200円、1916(大正5)年には7756円の土地を所有している(『新潟県大地主名簿』農政調査会 1968年)。さらに1875(明治8)年の所有地賃貸価格調査においては耕地10町歩以上の地主として、土地所有内訳、田145反、畑102反、その他253反を有していると掲げられている(前掲書)。明治期になっての公職就任に関しては、史料によって確認できないが、『三島郡誌』によれば、隣村親沢村の高頭又一が深沢村戸長・村長に就任したとあるため、戸長・村長への就任はなかったものと推測される。深沢村に高頭仁兵衛家という50町歩以上の大地主(明治34年段階、前掲書)がいるが、姻戚関係については不詳である。
(関係地)越後国三島郡深沢村‐新潟県三島郡深沢村‐新潟県三島郡深才村深沢‐新潟県長岡市深沢町[現在]
(主題)庄屋|割元格|地主
(役職等)庄屋|割元格|地主
伝来 1965年度に「越後国魚沼郡木落村田口家文書」(40E)、「越後国魚沼郡下条上組村文書」(40F)とともに、一括して古書店より購入。
入手源 古書店
範囲と内容 本文書群は近世期文書がほとんどで、明治期は若干である。全体の4分の1が状物で、他は冊子文書(横帳)で占められている。(1)深沢村文書、(2)深沢村三組文書、(3)深沢村五郎八組、(4)同村茂兵衛組、(5)同村九左衛門組、(6)高頭家文書に分けられると考えられる。その大半は深沢村三組合わせた租税関係帳簿類で、(1)深沢村の村政関係は少ない。但し、未整理の状物には多くの年貢証文や諸願書、届書等が含まれると見受けられる。 (2)深沢村三組文書には、年貢・諸入用・普請関係の割方・目録の帳簿と嶋地(川原)新開に関する帳簿が多い。1779(安永8)年「淀領来迎寺村通半村宮川新田と嶋地出入ニ付裁許」関係がまとまったものである。深沢三組に年番を設けた「嶋地割帳」なども見られる。 なお(3)(4)(5)については、五郎八組・九左衛門組両組を合わせた帳簿類や各組別のものとが混在して見られるため、類別には充分な検討が求められる。(6)は高頭家の土地経営および冠婚葬祭に関わる私的な文書で、幕末・明治期の小作関係帳簿がある。一括された袋には書状類も多く含まれている。また明治初年の組合村萬日誌や御触書留なども少量ある。
評価選別等スケジュール
追加受入情報
整理方法
利用条件 未整理分については閲覧できない。
使用条件
使用言語 Japanese
物的特徴及び技術要件 ほとんどが横帳で、虫損がひどくて開冊できないものが多く、フケたものも含まれる。
検索手段 『史料館所蔵史料目録』第67集
原本の所在
利用可能な代替方式
関連資料
出版物
注記 1965年、故紙業者(大沢政教)より文部省史料館が購入。昭和41年 3月10日概要調査
収蔵名称 国文学研究資料館(歴史資料)

Copyright © National Institute of Japanese Literature All Rights Reserved.