識別記号 | ac1966012.04 |
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資料記号 | 41L-4 |
標題 | 山梨県中巨摩郡飯野村役場文書||Iino village office records, Naka-koma district, Yamanashi prefecture |
年代 | 1664年~1906年 |
主年代 | 江戸後 |
年代注記 | 1664(寛文4)年-1905(明治38)年。書き込み下限では1906(明治39)年までのもの |
記述レベル | fonds |
書架延長/数量 | 5m/505点 |
物的状態注記 | 505点;数量の内訳(カード目録より算出):530冊、1通、16綴、1舗、2括。 |
出所・作成 | 飯野村役場 |
履歴 | 飯野村は、御勅使(みだい)川扇状地の扇頂から扇央にかけて位置し、在家塚村の西にあり、近世では西郡筋に属していた。現在の白根町の中央部南に位置し、役場所在地がある。東部には、1670(寛文10)年に開削された徳島堰が南流している。この堰によって、飯野新田などが開かれた。当初は幕府領であったが、のち甲府藩(徳川家・柳沢家)、1724(享保9)年幕府領(甲府・上飯田・市川代官所など)を経て、明治維新を迎えた。始年は未詳であるが、近世後期には飯野村名主の事務所を「飯野村会所」と呼称していた(史料番号262-6「田畑質入裏書帳」1803(享和3)年など)。『甲斐国志』によって19世紀初頭(文化年間)の村況をみると、村高1662石余、戸口302戸・1428人(男705・女723)、馬47、牛83を数える。村内には中村組・東北組・西北組・宮畑組・福王寺組・郷地新居組・下飯野組・上手(わで)組の各枝郷があった(『日本地名大辞典』)。 明治維新後、飯野村は、1868(明治元)年に市川県、翌1869年に甲府県、1871(明治4)年、山梨県の管轄となった。大小区制期には、1872(明治5)年に巨摩郡第二十四区、1876(明治9)年山梨県第十三区に属し、1878(明治11)年の巨摩郡の分画では中巨摩郡に属した。1875(明治8)年、源村が成立した際には、飯野新田は分離し源村に属した。この年の戸口は、267戸、1434人であった。当初の戸長の事務所名称は未詳である。1875(明治8)年の「飯野村事務所」、1878(明治11)年の「飯野村役所」を経て、1884(明治17)年の「戸長役場」の設置に際しては、源村との聯合戸長役場が組織され、「源村飯野村戸長役場」と称し、役場所在地を源村飯野新町組とした。しかし、市制町村制の施行に際しこれを解消して、飯野村は単独の「村役場」を組織した。 飯野村は、1951年に在家塚村と合併して巨摩町となり、さらに、1954年には巨摩町・西野村・今諏訪村・百田村が合併して白根町となった。、その後、源村の一部の編入また合併を重ねて現在に至っている。 (関係地)甲斐国巨摩郡飯野村‐山梨県巨摩郡飯野村‐中巨摩郡飯野村‐山梨県中巨摩郡白根町飯野[現在] |
伝来 | 1966年度に他の山梨・長野・新潟県下町村役場文書とともに、一括して古書店より購入した。 |
入手源 | 古書店 |
範囲と内容 | (1)飯野村会所期と事務所期以前(飯野村での固有の名称が確認できない)を一つにした(2)飯野村会所・戸長(事務取扱所1)文書(375点)、飯野村戸長(事務取扱所2)・飯野村事務所・村役所文書(103点)(3)源村外一箇村戸長役場文書(17点)(4)飯野村役場文書(10点)に分かれる。 (1)飯野村会所・戸長(事務取扱所1)文書では、検地帳・田名寄帳などの土地、流引方・荒地起返、堰・堤敷引、質入・無尽、年貢割付状・年貢勘定帳・夫高取調帳・毛付帳及び小物成などを含む貢租、献金取立、五人組帳・宗旨人別帳などの人別、高尾山にかかる山論、村中取締、連年の村入用夫銭および貯穀取集・拝借・囲戻小前帳などの夫喰拝借・貯穀、御廻米諸掛帳などの廻米・継立・人馬・往還、太神宮献納がある。ここでは、1664(寛文4)年の「御検地水帳」などがあるが後年の写で、多くは1800年代(文化年間)以降のものである。 近代になってからの史料は、土地、貢租、夫役に集中している。このうち聯合戸長役場時代の文書は乏しく、市制町村制施行以降はさらに少ない。 (2)飯野村戸長(事務取扱所2)・村事務所・村役所文書では、地所一筆限取調・野見帳・地所調原書・地券台帳・地名名寄帳および地券調などの土地、山林名寄帳などの山林、村政、租税・村費関係に、(1)源村以外一箇村戸長役場期では、一筆限名寄帳などの土地、山林名寄帳の山林、地価金、地券書換、家屋台帳の家屋関係、(4)飯野村役場文書では、一筆限名寄帳、地所・地価修正、下圦堰の日用水路妨害排除事件にかかる訴訟関係の史料がある。 |
評価選別等スケジュール | |
追加受入情報 | |
整理方法 | これまでの文書群名「山梨県中巨摩郡諸村役場書類」(41L)を分割した(史料番号160−300)。 |
利用条件 | |
使用条件 | |
使用言語 | Japanese |
物的特徴及び技術要件 | 『史料館所蔵史料目録』第64集 |
検索手段 | 『史料館所蔵史料目録』第64集 |
原本の所在 | |
利用可能な代替方式 | |
関連資料 | 「山梨県中巨摩郡源村役場文書」41L-3がある。また、白根町役場には、飯野町の同時代の役場文書の残存は無く、名主「亀之助」家の文書が一部収集されている。 |
出版物 | |
注記 | 関係記事『史料館報』第4号 |
収蔵名称 | 国文学研究資料館(歴史資料) |
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