【遠江国周智郡森町村山田家文書||YAMADA family papers, Morimachi village, Shuchi district, the province of Touto-umi】
識別記号 ac1981001
資料記号 56A 1992A
標題 遠江国周智郡森町村山田家文書||YAMADA family papers, Morimachi village, Shuchi district, the province of Touto-umi
年代 1587年~1960年
主年代
年代注記 1587(天正15)年-1960年代
記述レベル fonds
書架延長/数量 8m/1857点
物的状態注記 1857点、ほかに器物35点
出所・作成 山田家
履歴 山田家は駿府以前から徳川氏と所縁深く、1587(天正15)年に家康から駿遠二国鋳物師惣大工職の朱印状を授与されている。代々山田七郎左衛門を名乗り、駿遠両国における鍋釜鋳掛職の支配権と鐘銘などの独占権を有した。森町村は1679(延宝7)年に旗本土屋氏の所領となり、村内西脇に陣屋が置かれたが、山田七郎左衛門はその地代官もつとめている。山田家の寛政期の当主周蔵は蘭陵の号をもつ書画人でもあり、嫡子鉄外とともに著名人の書画を相当収集している。1954年末、山田澄一氏の時に東京に転居し、現在に至っている。
(関係地)1.遠江国周智郡森町村‐静岡県周智郡森町森[現在]|2.東京都大田区池上[現在]
(主題)鋳物師頭(駿遠二国鋳物師惣大工職)‐旗本地代官
(役職等)鋳物師頭(駿遠二国鋳物師惣大工職)‐旗本地代官
伝来 本文書群は先年、山田澄一氏が東京へ移して整理を試みていたものを、同氏の没後、1981年度と1992年度の2次にわたって山田すみ氏より寄贈を受けたものである。
入手源 山田すみ氏より寄贈
範囲と内容 本文書群は、(1)駿遠二国鋳物師惣大工職文書、(2)鋳物師文書、(3)旗本土屋氏地代官文書、(4)山田家の家文書、(5)法帖、書籍、器物類、の5つによって構成されると考えられる。 (1)は駿遠二国鋳物師惣大工職の立場で作成ないし授受された文書で、「支配鋳物師名前印形帳」、「鋳掛渡世願書」と「免許請書」からなる「鋳掛証文」、「鍋釜値段廻状」、それに貞享以降数次にわたる職業差し支えの出入史料などがある。 (2)は山田家の鋳物師稼業に関わる文書で、「座法掟書」など真継家との関係史料のほか、釣鐘、算盤などの注文仕様や材料購入、鋳造品の図面など各般にわたり、幕末には横須賀藩・掛川藩の砲塔鋳造請負に関する文書がある。 (3)は土屋氏代官としての職務に関わって伝来した文書で、数は少ないが、土屋家家臣書状のほか、嘉永期の森町村勘兵衛変死一件文書などがまとまっている。 (4)は山田家の家に関わる私的な文書で、先祖書や過去帳写をはじめ、近世後期から明治にかけての祝儀・香典帳や借金証文、土地家屋譲渡証文、買物品勘定書類、書状などがある。また寛政期の当主周蔵と嫡子鉄外の書画蒐集に関わる書画目録その他の関連史料、さらに近年亡くなった山田澄一氏が東京の自宅で本文書群の整理を進めていた際に書き留めたメモや原稿類なども含まれる。 (5)は文書ではないが、周蔵と鉄外の蒐集になる法帖類・書籍類のほか、食器・燭台・手燭・肘掛・上下・算盤等の日常品、長刀・槍・鎖帷子等の武具、および屏風や額なども、保存の観点から文書と共に譲渡を受けているので、あわせてここに記しておく。
評価選別等スケジュール
追加受入情報
整理方法
利用条件 1992年度に寄贈された史料のうち文書類については、1981年度にすでにマイクロ写真による撮影を行っているので、マイクロ写真紙焼本での閲覧も可能である(『総覧』No.479参照)。
使用条件
使用言語 JAPANESE
物的特徴及び技術要件
検索手段 別冊仮目録およびマイクロ収集史料目録
原本の所在
利用可能な代替方式 1992年度に寄贈された史料のうち文書類については、1981年度にすでにマイクロ写真による撮影を行っている(F8101)。
関連資料 東京都田無市山田信敏氏宅に、1342(暦応5)年の蔵人所牒、1587(天正15)年の徳川家康朱印状をはじめ、本文書群と出所を同じくする文書が所蔵されている。森町史編さん室にも山田家文書の一部がある。
出版物
注記
収蔵名称 国文学研究資料館(歴史資料)

Copyright © National Institute of Japanese Literature All Rights Reserved.