【武蔵国江戸日本橋白木屋大村家文書2】
識別記号 ac1988301
資料記号 寄託
標題 武蔵国江戸日本橋白木屋大村家文書2
年代 1642年~1902年
主年代 江戸後
年代注記 1642(寛永19)年-1902(明治35)年
記述レベル fonds
書架延長/数量 3m/79点
物的状態注記 79点
出所・作成 大村家
履歴 大村家は近江長浜を本拠とする京都町人で、白木屋を屋号とした。開祖は初代大村彦太郎可全(1636−1689年)で、代々店主は大村彦太郎を名乗った。当初はきせるを中心に小間物類を商っていたが、のち通1丁目に移り、呉服・木綿類に主力をおく江戸屈指の大問屋、いわゆる「江戸店持京商人」として活躍した。1651(慶安4)年ないしは1652(承応元)年に河崎家の援助で京都に材木店を出し、1662(寛文2)年に江戸日本橋通3丁目にも出店した。幕末から明治にかけては経営悪化による支店閉鎖が進んだが、1886(明治19)年に洋服部を創設してからは事業も好転して、三越呉服店と争うほどに成長した。1919(大正8)年資本金500万円の株式会社白木屋呉服店となり、1928(昭和3)年には株式会社白木屋に改称したが、1932年12月失火で本店4階以上を焼失した。終戦後の1956年経営権は東京急行電鉄・東横百貨店の手に移り、1963年白木屋は株式会社東横と改称された。
(関係地)武蔵国江戸日本橋通‐東京都中央区日本橋[現在]
(主題)材木商|呉服商
(役職等)材木商|呉服商
伝来 1988年度に原蔵者より寄託*。
入手源 原蔵者
範囲と内容 本文書群は大村本家に所蔵されていた(1)大村家の家関係史料、(2)経営史料があるが、中心となるのは(1)である。 (1)は大村家の系図・由緒書をはじめ、「京都白木屋一件之覚」(1666年・寛文6年)、1700-1803(元禄13-享和3)年の沽券状や店絵図がある。 (2)の経営史料には、呉服値段書上、1820(文政3)年店則、1642(寛永19)年の「白木小売帖」、1652(慶安5)年「大福帳」などがあるが、いずれも断片的である。他に借用証文が数点ある。特に1791(寛政3)年に高山彦九郎が10両を借用しており、彦九郎の書簡一巻も伝存している。
評価選別等スケジュール
追加受入情報
整理方法
利用条件 マイクロフィルム(F8804)紙焼本によって閲覧に供している。
使用条件 原本からの複写は原則として出来ない。
使用言語 Japanese
物的特徴及び技術要件 焼印(大村)がある。
検索手段 寄託史料目録
原本の所在
利用可能な代替方式
関連資料 本文書群の関係史料には、(1)東京大学経済学部所蔵史料、(2)東京大学法制史資料室所蔵史料、(3)五島美術館保管史料(大村和弘氏所蔵)がある。本文書群の全部、および(1)の一部と(3)の全部については、「武蔵国江戸日本橋白木屋大村家文書」(マイクロ収集、本書No.445)で利用できる。
出版物
注記 『史料館報』26号(1977年3月)『白木屋三百年史』(1958年)『東京大学経済学部所蔵白木屋文書目録』(1986年)林玲子『江戸問屋仲間の研究』(お茶の水書房、1967年)
収蔵名称 国文学研究資料館(歴史資料)

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