| 範囲と内容 |
本史料は定所允成の編輯になる雑記である。第1巻から10巻と12巻には「定所主人允成輯」とあり、14巻には「竹未酔斎主人一哉輯」、15巻から17巻には「定所主人一哉輯」とある。詳細については不明だが、文化・文政から天保期にかけての記事が多い。第1巻は「葵御紋の事」に始まり、第17巻は「漂流人一件」で終わる。内容は江戸期を中心に古代・中世の記述にも及び、対象も武家・公家関連の記事や、中国、ロシア、蝦夷地の情勢などの海外情報、諸大名から幕府への届書や日記の抜書、飢饉、百姓一揆等の諸事件などの記事がある。彩色絵入。
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