| 範囲と内容 |
武蔵国絵図1舗のみ(複製番号2)。原寸484×400_p。武蔵国全図で、黒の郡界線による郡分けがあるが、村形の色分けはなされていない。郡付けは黒枠四角囲みで、郡名・郡高・村数の記載があり、それらは元禄郷帳以前の郡高・村高を示す「田園簿」の内容に近い。所々に御茶屋・御殿・城跡の記載があるが、景観描写はない。江戸城は城地と推定される地域が空白となっている。朱線の太・細によって本道と脇道との区別があり、黒丸点を対置させる一里山も記載されている。正保国絵図の要件である山中難所、山林種別などの記載は見られないため、正保国絵図の下絵ではないかと推測されるが、後考をまちたい。
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