| 資料記号 |
2008B |
| 標題 |
サハリン残留韓国人帰還運動関係資料 |
| 年代 |
1958年~2007年 |
| 主年代 |
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| 年代注記 |
1958(昭和33)年-2007(平成19)年 |
| 記述レベル |
fonds |
| 書架延長/数量 |
18m/730点 |
| 物的状態注記 |
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| 出所・作成 |
依田家 |
| 履歴 |
サハリン残留韓国人の帰還をめぐる運動は、1958年1月に妻の堀江和子氏ら家族とサハリンから日本へ帰還した朴魯学氏らが、「樺太抑留帰還者同盟」を結成(2月に「樺太抑留帰還在日韓国人会」を経て「樺太帰還在日韓国人会」へと改称)して始めた運動であった。その後、この運動を日本国内で支援する動きがあらわれ、樺太抑留韓国人帰還請求訴訟裁判実行委員会が組織されて1975年12月に「樺太残留者帰還請求裁判」が提訴され、国家賠償を求める裁判闘争へと変容した。この過程で運動の方向性をめぐる対立が顕在化していった。その後、1988年3月14日に朴魯学氏が死去、樺太帰還在日韓国人会を李羲八が引き継いだため、堀江和子氏と長男圭三および支援者であった新井佐和子氏らが「サハリン再会支援会」を立ち上げた。すでに運動の分裂が決定的になるなか、1989年6月には訴訟が取り下げられて裁判は終結。1990年2月にサハリン再会支援会も解散した。その後は、新井氏が個人的に執筆活動を続けている。
(来歴)2005年12月、工藤信彦氏(全国樺太連盟理事)より、当該資料の管理者である新井佐和子氏(1930年生)が資料の引き受け先を探しており、相談に乗って欲しいとの連絡を当館教員・加藤聖文が受けた。2006年4月22日に加藤らが新井氏宅(つくば市)を訪問し、資料の確認を行った。資料は帰還運動を実質的に一人で行っていた朴魯学氏の活動に関わるもので、1988年3月の朴氏死後は妻の堀江和子氏(1927年生)の許にあったが、長年運動を支援していた新井氏に資料の管理を託し、新井氏宅で保管されていた。
その後、4月27日に加藤が新井氏と堀江氏に都内で会い、堀江氏がまだ手許に所持していた資料(残留韓国人名簿など)を確認。この資料は新井氏の許に送った後、すべての資料を当館で引き取ることになり、5月20日に当館へ搬入、2007年7月10日に堀江和子氏より正式に寄贈を受けた。なお、その後も新井氏より断続的に執筆関係および個人関係の資料の寄贈を受けた。
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| 伝来 |
2018年度に新井佐和子氏から寄贈 |
| 入手源 |
新井佐和子氏 |
| 範囲と内容 |
範囲と内容:敗戦後に南樺太に残留した韓国人の祖国への帰還運動を展開した朴魯学・堀江和子夫妻に関わる資料。朴氏の日誌・メモ、サハリン残留韓国人名簿、樺太抑留帰還韓国人会・樺太抑留韓国人帰還請求訴訟裁判実行委員会・サハリン再会支援会の団体事務文書、裁判訴訟関係記録、家族再会時の写真、残留者から朴氏宛の手紙、新井佐和子氏の執筆関係などから構成される。これらの資料は支援者であった新井佐和子氏が整理・管理していた。なお、名簿などは堀江氏が保管していたが、一部が韓国のテレビ局に貸し出されて未返却になったものもある。
本資料群は、大きく分けると3つの運動体(樺太抑留帰還韓国人会・樺太抑留韓国人帰還請求訴訟裁判実行委員会・サハリン再会支援会)によって集積したものであり、それらを反映させるために、本目録では、3つのSub-Fonds(No.1:朴魯学・No.2:樺太抑留韓国人帰還請求訴訟裁判実行委員会・No.3:新井佐和子)を設定し、それぞれにSeries、さらには、その下に必要に応じてSub-Seriesを設定した。
まず、Sub-Fonds No.1「朴魯学」については、日記・樺太抑留帰還韓国人会・家族関係の3つのSeriesを設定し、さらに、「樺太抑留帰還韓国人会」には、業務記録・名簿・書簡・刊行物の4つのSub-Seriesを設定した。
Sub-Fonds No.2「樺太抑留韓国人帰還請求訴訟裁判実行委員会」については、訴訟資料・書簡・刊行物の3つのSeriesを設定した。
Sub-Fonds No.3「新井佐和子」については、サハリン再会支援会・執筆活動・刊行物の3つのSeriesを設定した。 |
| 評価選別等スケジュール |
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| 追加受入情報 |
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| 整理方法 |
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| 利用条件 |
個人情報等を含む史料の閲覧は制限する場合がある。史料に含まれる電子メモリーの閲覧は不可。 |
| 使用条件 |
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| 使用言語 |
日本語・韓国語・ロシア語 |
| 物的特徴及び技術要件 |
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| 検索手段 |
『史料目録』第112集 |
| 原本の所在 |
国文学研究資料館(歴史資料) |
| 利用可能な代替方式 |
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| 関連資料 |
韓国国立日帝強制動員歴史館に朴魯学受信の手紙(1,350通)および「樺太抑留同胞帰還希望者名簿 二」が所蔵されている。これらはもともと朴魯学氏の元にあったもので、朴魯学氏の死後、妻の堀江和子氏が名簿などの資料を韓国のテレビ局へ貸し出した際に何らかの事情で返却されなかったものと思われる。 |
| 出版物 |
新井佐和子『サハリンの韓国人はなぜ帰れなかったのか』(草思社文庫,2016年),長澤秀『遺言-「樺太帰還在日韓国人会」会長、李羲八が伝えたいこと』(三一書房,2019年),大沼保昭『サハリン棄民-戦後責任の点景』(中公新書,1992年) |
| 注記 |
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| 収蔵名称 |
国文学研究資料館(歴史資料) |
| 識別記号(内部用) |
ac2008002 |