
日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/07.産業 | |
01.絵画 | |
07.産業 | |
川口鍋釜製造図 | |
明治13年 | |
1880 | |
絵師:清親 落款: 本名等:小林清親 版元:福田熊二良 長谷川町十九番地 | |
技法:錦絵 法量:237×346 | |
数量:1 | |
37TA/00018 | |
解説:埼玉県川口の鋳物工業は、16世紀以前にまで遡れる古い歴史をもち、維新後は中小の工場が群集する鋳物の町に発展した。10年代には本図に描かれたような鍋釜や鉄瓶や農具などの実用鋳物が中心であったが、20年代には土木建築用鋳物の生産を主力とするように変化している。鋳造場の炎をあげる火力、ほとばしる溶解金属は、″光線画″を創造した清親には最適の素材といえよう。炉外へ噴き出す炎が、それまでの様式化した形でなく、さりとて単純な写実とも違うところに、後年の近代版画への第一歩を感じさせる。炎を赤色でなく朱色でとらえている故に、全体として落ちついた色調でまとまりながら、周辺の人物や品物も丁寧に描かれている。(『明治開化期の錦絵』より) | |
史料群概要 | |
画像有 |