日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/07.産業
01.絵画
07.産業
大日本物産図会 飛騨国養蠶之図二・飛州猪捕之図
明治10
1877
絵師:広重III 落款: 本名等:安藤徳兵衛 版元:大倉孫兵衛  日本橋通一丁目十九番地 
技法:錦絵 法量:370×254
数量:1 
37TA/00039
00039
解説:上 養蚕図の第二。種紙に産みつけられた卵から孵化した蚕の幼虫を蚕座などへ移す掃立の工程を示す。解説文の末尾に、″すべて蚕を手掛るには、手を洗ひ清浄を旨とす″と記しているが、病害からの予防のためにも、取り扱いには清潔が必要であった。 下 猪・鹿・熊は、近世における狩猟対象となる野生獣の代表といえるが、それが何故この飛騨の山中を選んで描いたのかは確証がない。図には描かれていないが、説明文では、鉦・太鼓・竹・ほらなどを使ったいわゆる勢子が獣を追い出して、高い所で待ちかまえる猟師が鉄砲で打ちとめる形式である。武器としての鉄砲の所持を制限されていた近世にも、猟師鉄砲・おどし鉄砲などの名義で狩猟用の所持が認められていたことを示すものである。 ≪「大日本物産図会」≫ の解説はNo.20を参照。
史料群概要
画像有