日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/07.産業
01.絵画
07.産業
大日本物産図会 羽後国養蠶之図七・羽後秋田欸冬之図
明治10
1877
絵師:広重III 落款: 本名等:安藤徳兵衛 版元:大倉孫兵衛  日本橋通一丁目十九番地 
技法:錦絵 法量:358×253
数量:1 
37TA/00050
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解説:上 養蚕図の第七。育った蚕が最後に作った繭から、最終目的の糸とり作業(糸繰り)に入る。説明文も記しているように、糸とり作業の細部は各地によって同じではなく、図の例では繭を煮る鍋を左に置いて、左手で糸口を拾い出して糸車へかけていく。 下 フキ(蕗)は日本各地に産し、食用に供せられる馴染みの野菜である。図のアキタブキは、サハリンから東北にかけて自生し、群生することも多いという。何よりも他のフキに比べて巨大なことで、説明文に高さ1丈(約3.3m)に達するとあるのは、やや誇大だが、2mを超すものもあって人間の背よりも高い。葉柄につれて、フキノトウも大きく、蓮花より大きいというから、普通のフキノトウが春を告げる可憐な花のイメージであるのとは、かなりの距りである。≪「大日本物産図会」≫ の解説はNo.20を参照。
史料群概要
画像有