日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/10.地理
01.絵画
10.地理
東京名所図会 あさくさばし
明治7
1874
絵師:広重III 落款: 本名等: 版元:いせき   
技法:錦絵 法量:248×362
数量:1 
37TA/00090
00135
解説:江戸が東京と地名を変えて名実ともに首都となったのをうけて、本図のように″東京名所″または″東京名勝″など類似の題号を冠した作品が多数残っている。本図と次号および次々号が、いずれも「東京名所図会」の題号をもつが、本号と次号は大判を横長に使っているが、次々号(No.92)は縦長に使用している。同じ揃物で、横長と縦長を併用している例が皆無ではなかろうが、普通には考えにくい。子細に比較すると、横長と縦長とでは題号の書体が違っている。「東海道五十三次」の場合ほど明瞭ではないが、縦長の方はやや隷書風である。副題の地名の記し方も違っている。これらを総合すると、三代広重は「東京名所図会」と題する揃物を、少なくとも2種類製作したことになる。 明治の名所図は、この揃物に限らないが、場所ないし風景としての新名所ではなく、江戸時代の名所を新時代の視角で取り上げたものが多い。本図も″浅草橋″としての景色以上に、石橋や人力車、洋傘、洋服などの新文明に重点がおかれている。
史料群概要
画像有