日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/08.商業
01.絵画
08.商業
東京開華名所図絵之内 新橋通練瓦造
明治12年
1879
絵師:広重III 落款: 本名等:安藤徳兵衛 版元:熊谷庄七版  小舟町三丁目十一番地 
技法:錦絵 法量:370×247
数量:1 
37TA/00098
00143
解説:「東京開華名所図絵」の中の一枚。枠外の作者名および版元名の下に″廿三″とあり、この揃物の23番目であることを示している。 図は新橋から望んだ銀座の煉瓦街という風景であるが、講談席のしげ松や、平間寺(川崎大師)の開帳を予告する立て札が、即時性を伝えるものだったに違いない。橋の手前で立っているのは″読みうり″(瓦版売り)で、時事的なニュースを簡易印刷にして売る行商人である。読みうりは近世初期には成立していたといわれ、元禄以前の江戸町触で、その活動が禁止されている。好奇の話題で社会に悪影響を与えるからという理由であった。明治になって日刊の新聞が刊行されるとともに、読みうりの活動も活発になった。
史料群概要
画像有