日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/08.商業
01.絵画
08.商業
東京開華名所図絵之内 駿河町三ッ越両店
明治12年
1879
絵師:広重III 落款: 本名等:安藤徳兵衛 版元:熊谷庄七版  小舟町三丁目十一番地 
技法:錦絵 法量:358×241
数量:1 
37TA/00099
00144
解説:「東京開華名所図絵」の中の一枚。本図も枠外に″八″とあって、この揃物の8番目であることを示す。元禄期から江戸で開業していた越後屋は、日本橋から神田方面へ続く街路と直角に交る通りをへだてて、図の左側で呉服店、右側で両替店を営業していた。呉服店は後に、現在に続く三越百貨店となり、両替店は三井銀行に変わる。両越後屋の間の駿河町の遠方には富士山が望見されたのであって、この画にも描きこまれているのは一種のシンボルであったからだ。この画中にも、万才太夫や紙凧、しめ飾りなどの正月風景が描かれている。万才太夫とすれ違う形で描かれている羽織・袴の後姿は年始廻りの男性で、その後に続くのは従者で、年始挨拶に配る年賀の品を首に提げている。
史料群概要
画像有