日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/12.貿易
01.絵画
12.貿易
横浜英吉利西商館繁栄図
明治4
1871
絵師:芳幾 落款: 本名等: 版元:万屋孫兵衛版  日本橋通一丁目 
技法:錦絵 法量:359×713
数量:3続 
37TA/00114
00159
解説:開港直後の幕末期に、急激な発展をみせた横浜絵は、外国文明や外国人へのもの珍しさが失せるとともに魅力を失って、出版点数も減少した。それが、維新を経て明治時代にはいると再び活動を始めて、明治横浜絵と呼べるようなジャンルを形成した(樋口弘『幕末明治の浮世絵集成』)。本図を描いた芳幾も、再開した明治横浜絵の先駆者の一人に挙げられる。ここに描かれているのは、イギリス商館の内部で、各種のガラス、磁器製品が陳列してある。中でも、細首の容器類が異国調を漂わせているようにみえる。もちろん、洋風の建築物そのものが異国文明であり、こうした商品陳列場へ土足のまま入ることも異文化であった。窓からみえる港の景色と、滞泊している船影も一種の異国情緒であった。
史料群概要
画像有