日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
絵入自由新聞第四百六十二号附録 日本鉄道会社開業式御臨幸之図
明治17
1884
絵師: 落款: 本名等: 版元:絵入自由新聞社  京橋区三十間堀二丁目壱番地 
技法:石版 法量:256×356
数量:1 
37TA/00135
00180
解説:日本鉄道会社は、全国への鉄道敷設を目的として1881(明治14)年に設立された。資金には華士族の保有する金禄公債を投資させて、彼らに利殖の益を与え、鉄道の開通によって沿線に開発をもたらすという構想であった。実際には、高崎線・東北本線・常磐線を開通したほか、水戸線や両毛線を民間から買収するなど、主に関東以北の本線を敷設しただけで、1906(明治39)年に成立した鉄道国有法により国有化され、略称も日鉄から国鉄へと変更した。 しかし、当初の計画を実施させるために、政府は資金、用地、技術の各面で強力な支援体制をとった。同社の第一区路線である高崎線が、1884(明治17)年5月に上野と高崎間が完成したのをうけて、6月25日に天皇が出席しての開業式を盛大に挙行したのであった。当日は、上野駅を式場として、提灯や旗または幡などで飾り、天皇以下内外の貴賓らが参加した。式典後には、天皇を始めとする参加者が、14輌の列車に分乗して、片道4時間かけて高崎までを往復し、午後7時に上野駅へ帰着した。
史料群概要
画像有