日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
東京高輪鉄道蒸気車走行之全図
明治3
1870
絵師:国輝II 落款: 本名等: 版元:大黒屋平吉梓  両国吉川町 
技法:錦絵 法量:361×737
数量:3続 
37TA/00145
00190
解説:蒸気車による鉄道建設は、明治以後の社会経済の発展とも深く関係する問題であるが、ともかく明治3年3月に新橋(当時は汐留)から横浜までの敷設を計画して線路測量を開始した。その後の工事で品川―横浜間が開通したのは明治5年5月7日のことであり、本図は開通以前の想定図ということになる。当初は旅客のみで貨物の営業は1年後であるのに、客車の後に貨車を連結しているのも実物をみていない証拠である。工事はすでに始まっていたとはいえ、開通の1年半も前に実際に運転しているような図を出版したのは何故であろうか。あるいは、前景気をあおるために関係者が出板をすすめたことも考えられる。(『明治開化期の錦絵』より)
史料群概要
画像有