日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/03.経済・金融 | |
01.絵画 | |
03.経済・金融 | |
諸色戯場春昇初 | |
慶応2年 | |
1866 | |
絵師:国周 落款: 本名等: 版元: | |
技法:錦絵 法量:353×736 | |
数量:3続 | |
37TA/00158 | |
00203 | |
解説:江戸で活躍中の人気歌舞伎役者が凧上げに興じる趣向を用いて物価の高下を表わした諷刺画。商品名を書入れた字凧のほかに、役者名を付けた解説風の文句を加えている。高騰商品には、糸、紙、油、銅鉄、材木、白米、酒、呉服があり、茶、髪結が下落となっている。詞をつけた役者は23人だが、商品と役者とに特別のつながりはない。中では、権十郎(後の九世市川団十郎)の「親父がかい〆めて、かうじきにハされたが、かい手はさのみにおもハぬ水あぶら」に父、七世団十郎を描き、紫若(後の八世岩井半四郎)は美貌の女形らしく「小町そとおりもなんのその、でたばかりで太夫のくらゐハあるゆふ女」と女性を割当てている。中村芝翫、市川左団次、沢村田之助、市川団蔵、河原崎国太郎、市村家橘など、何れも幕末から明治前期にかけての名優が揃っているのも、大首役者絵を得意とした国周の作品にふさわしいといえよう。(『明治開化期の錦絵』より) | |
史料群概要 | |
画像有 |