日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/03.経済・金融
01.絵画
03.経済・金融
大日本国立銀行地名表
明治12
1879
絵師: 落款: 本名等: 版元:山口市太郎  京都府下京区第二十一組新町 
技法:銅板 法量:198×437
数量:1 
37TA/00227
00332
解説:国立銀行は、1872(明治5)年に条例を制定して設立を計った金融機関であるが、当初は4行のみでとまっていた。そこで1876(同9)年に条例を改正して設立を促進させたところ、本図が発行された1879(同12)年末に153行に達したところで設立を停止した。3年間に全国規模で展開したが150もの銀行の名称や所在地は覚えにくいものなので、携帯に便利な扇面に刷りこんだものである。 しかし、折角つくった地名表であるが、 上段 小網町の九十四銀行は九十五銀行の、 下段 久留米の六十銀行は六十一銀行の、 下段 鳥取の六十六銀行は六十五銀行のそれぞれ誤りである。また、表からは、飯山二十四銀行、東京三十銀行、岸和田五十一銀行、上野八十三銀行、小城九十七銀行の5行が欠落している。なお、二番目にある三井銀行は、設立の経過で第一国立銀行に推されていたが、1876(同9)年7月には日本で最初の私立銀行として発足しており、本来はこの表から除外すべきものである。
史料群概要
画像有