日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/03.経済・金融
01.絵画
03.経済・金融
全盛冨貴寿古録
絵師:広重III 落款: 本名等: 版元:具足屋板  人形町通 
技法:錦絵 法量:711×728
数量:1(1、袋1の内)
37TA/00244-001
00350
解説:右下の″ふりはじめ″から出発して、中央の為替会社へ向って46コマの区画を進む形は双六に似ているが、普通の絵双六に設定されている飛び越しや戻りなどのリスクがなく、唯一、左上に″一六休日″の休みがあるだけの、やや変形の双六である。内容は、題名に″全盛富貴″とあるように東京の資産家と目される家々を並べている。三井・小野・島田という、維新期の新政府を支援して、為替会社の中心的役割を果した3大政商を筆頭に、大伝馬町の木綿呉服問屋、両替商、材木商などが列記されている。このような顔ぶれでは、飛び越しや戻りは一種の業績評価とみられかねないので、単純に並べるだけとなったのであろうか。発行年の明記はないが、為替会社の存続が、1869(明治2)年から、1872(同5)年までであるから、この間の刊行であることは確かである。
史料群概要
画像有