日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/11.風俗・娯楽 | |
01.絵画 | |
11.風俗・娯楽 | |
日本橋魚市場水神祭之図 | |
明治34 | |
1901 | |
絵師: 落款: 本名等: 版元:木村豊吉 日本橋区榑正町九番地 | |
技法:錦絵 法量:377×737 | |
数量:3続 | |
37TA/00257 | |
解説:江戸時代から日本橋の東詰南側にあった魚市場は、将軍家を始め江戸市民への魚類の提供市場として、強大な商業と巨額の売上高によって繁栄を誇ってきた。その魚市場の守護神である水神の祭礼については、江戸の三大祭といわれた山王祭、神田祭、根津祭につぐ祭礼とも伝えられているが、1862(文久2)年6月に水神の神輿を造営して市場で祭祀することになったともいう(『日本橋区史』3巻P.483)。 水神祭では、神輿はもちろん、山車や踊屋台などが趣向をこらして参加した。全体として、魚市場の活気にあふれた状況と、そこに働く商人たちの威勢のよい雰囲気が祭にも反映して、他の祭礼と較べたとき、際だって勇壮なものであったという。ただ、明治以降はやや勢いを失い、神輿の渡御も隔年から2年置きとなり、やがて3年置きとなって、往時の繁栄の姿は遠いものになった。なお、図の中央部と左側の図の継ぎ目に、若干の不備があるが、摺りの過程での不調とみられる。 | |
史料群概要 | |
画像有 |