日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/09.政治 | |
01.絵画 | |
09.政治 | |
明治元歳十一月四日東京府市中江御酒被下給町民一同頂戴群集之図 | |
明治1 | |
1868 | |
絵師:国輝II 落款: 本名等: 版元:辻友板 横山町三丁目 | |
技法:錦絵 法量:372×748 | |
数量:3続 | |
37TA/00258 | |
解説:1869(明治2)年に東京への遷都が正式に決定する前に、1868(明治元)年10月13日に明治天皇が京都から東京にきた。約2か月滞在して12月8日には再び京都へむけて出立している。この臨時の滞在中の11月4日に、天皇から市民へ酒肴の下賜があった。俗っぽくいえば″近づきのしるし″であり、官軍の長として旧幕政下の江戸市民への懐柔策でもあったろう。 これに対して、祭り好きの市民は、酒肴を受取に出る人夫らが黄紅等の手拭いで鉢巻をし、幡旗を新調して竿の上に飾り物をつけ、太鼓や鉦で囃して酒樽を曳いた、と『武江年表』は伝えている。本図のような雑沓になったかはともかく、各町が派手な隊列をくんで運んだことは確かなようだ。酒のほかに、1町に対して鯣1連と土器1片に木台を添え、町名主1人へ瓶子2つを下賜したという。 | |
史料群概要 | |
画像有 |