日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/07.産業 | |
01.絵画 | |
07.産業 | |
大日本産物絵図 | |
明治10 | |
1877 | |
絵師: 落款: 本名等:箕輪〔切断〕 版元:木村〔切断〕 紺屋町四十六番〔切断〕 | |
技法:錦絵 法量:233×371 | |
数量:1 | |
37TA/00261 | |
00368 | |
解説:題名からは、日本各地の名産品を集めているようにみえ、正確ではないが各物産の配置もほぼ日本の地形に合わせているが、実は遊び心の戯作である。図の左右に挿入された短歌に″こじつけ″の語が入っていることでも明らかであるが、例えば、常陸帯・武蔵鐙・三河万才などは地名を冠した名称としてはよく知られているが、その地の名産とはいい難い。越中ふんどしや肥後ずいき、相模女はやや品位に欠ける。淡路島の千鳥は、百人一首からの連想で、まさに″こじつけ″である。伊賀栗、和泉式部、豊後節などは、単なる語呂合わせである。これらが、越前奉書、備後おもて、加賀絹、讃岐円座のような、実質的な名産品と混在しているところに、作者の遊びの本旨があるのだろう。石見銀山は殺鼡剤で、図のような幡をもって、″石見銀山鼡とり、いたずらものはいないかな″と行商していた。この図の発行が明治10年6月であるから、第一回内国勧業博覧会に合わせた、一種の便乘作品といえよう。 | |
史料群概要 | |
画像有 |