日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/07.産業
01.絵画
07.産業
東京上野公園繭絲織物陶漆器共進会場図
明治18
1885
絵師:広重III 落款: 本名等: 版元:大倉孫兵衛  日本橋区通一丁目十九番地 
技法:錦絵 法量:367×510
数量:1
37TA/00299
00409
解説:殖産興業を推進する手段として、明治政府が活用したのが博覧会であった。全国的規模で開催したのは、1877(明治10)年の第一回内国博覧会で、以後5年毎の開催を予定したが、第三回以降は実施が遅れがちであった。その一方で、府県別に、または数府県が合同して実施する博覧会が企画されている。同じ理由で、全産業に及ぼさないで、特別な産業だけを対象とした博覧会も出現している。 このような、府県単位ないしは選別産品中心の博覧会は、第一回内国博が開催された翌年の1878(明治11)年に、早くも愛知県で開催されており、以後各地にひろまっている。本図の″繭糸織物陶漆器共進会″も、そうしたものの一つである。この間に、会の名称にも新種が登場したが、共進会という名称は、1887(明治20)年以後に″品評会″とともに共通の名称に指定されたものである。本図の共進会は、繭糸、織物、陶器、漆器と対象としているが、何れも当時の輸出品として主流の座を占めるものであった。
史料群概要
画像有