日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/08.商業
01.絵画
08.商業
諸商人市の賑ひ
絵師: 落款: 本名等: 版元:   
技法:錦絵 法量:373×499
数量:2続 
37TA/00303
解説:幕末の政情を商人に仮託した風刺画である。上部の戯れ歌に″諸々の、商なふ品の売買は、さて勇ましき、市の賑ひ″と、あくまでも商品市の情景を表面におしだしているが、諸藩の抗争がかくされている。例えば、伊勢ひじきは藤堂藩、かつをぶしは土佐藩、みかんは紀州藩などである。このほかの、米屋、酒屋、蝋燭屋、扇子屋、牡丹餅屋、盆栽屋、小鳥屋なども、着物の柄や家紋によって藩名が特定されるはずである。なお、戯れ歌の読み人に署名している天貧坊土地面は、振り売り商人が使う″天秤棒″と、あわてもの、またはうろたえものをさす″橡麺棒″を合成した戯名である。
史料群概要
画像有