日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/03.経済・金融
01.絵画
03.経済・金融
米俵綱引之図
明治13
1880
絵師:広重III 落款: 本名等:安藤徳兵衛 版元:林吉蔵  南伝馬町一丁目二番地 
技法:錦絵 法量:370×737
数量:3続 
37TA/00309
00422
解説:いわゆる″明治14年の政変″を前にして、米の価格をめぐる政治的な攻防を風刺したものといえよう。中央の米俵に対して、米価を上げて利益を得ようとする商人側と、そうはさせまいと引き下げようとする民衆とが、米俵につけた網を引き合って争っている。民衆の代表として中央上部に発言を掲げてあるのは、職人・人力(車夫)・商人・芸者・鳶の5種であり、引き上げ側は一括して″奸商″としてある。その奸商の背後には、三味線の撥をもった天使が″天ばち(天罰)″と迫っており、作者のスタンスは民衆側にあることは明らかである。
史料群概要
画像有