日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
鉄道開業新橋夜景図
明治5
1872
絵師:芳虎 落款: 本名等: 版元:伊勢屋兼吉   
技法:錦絵 法量:362×701
数量:3続 
37TA/00318
00431
解説:1872(明治5)年5月に品川-横浜間が開通した鉄道は、同年9月に新橋まで延長されて一応の完成をみた。そこで9月12日に開業の式典が挙行された。駅舎やその周辺を花や提灯などで装飾し、楽隊なども用意された。式典は、文明開化を象徴する国家的な行事ということで、天皇が出席して列車に乗りこみ、午前10時に発車して1時間で横浜駅に到着し、休憩の後に折り返して午後1時に新橋駅へ戻った。本図は、式典当日の夜景ということで、装飾の提灯は点灯し、駅の周辺にくり出した神田祭の山車(だし)行列が、画面の下辺に描かれている。龍神や花籠などの山車の上部がつらなって、祝賀行事をもりあげたのであろう。 (採寸情報)中央と右の版は絵がつながらないが、すきまなく合わせた寸法を表記した。右1枚は360×234mm、中央・左側2枚合わせて360×466mm。(青木睦)
史料群概要
画像有