日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/04.建築・土木
01.絵画
04.建築・土木
山形県新築之図
明治14
1881
絵師:竹葉 落款: 本名等:長谷川勘之助 版元:五十嵐太右衛門  山形県下山形七日町二百十五番地
技法:錦絵 法量:368×685
数量:3続 
37TA/00320
00433
解説:県庁を中心とする政治・文化の中枢地帯を西洋建築によって構築したのは、薩摩出身の明治政府の役人として地方長官を歴任して何かと逸伝の多かった三島通庸県令の提案に基くもので、明治11年から12年にかけて次つぎに落成した。警察、学校、博物館、病院(済生館)、のほかに製糸工場までの硬軟両様の施設が、3層~4層の洋館形式で集中したさまは、当時の県民に驚異と映じたことであろう。是非の評価とは別に、洋風建築とその技術の地方進出には一定の貢献があったといえる。図の中央下端に尖頭部だけ描かれている済生館は、後に市立病院に移管され、中心部の建物は現在も霞城公園の一隅に保存されて国の重要文化財の指定を受け、奥羽本線の車窓からもこの尖頭部が眺められる。(『明治開化期の錦絵』より)
史料群概要
画像有