日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/08.商業
01.絵画
08.商業
教育立身画之三 大倉喜八郎の豪胆〔表紙〕
明治35
1902
絵師: 落款: 本名等:松声堂中嶋石松 版元:発売所松声堂/発行者松声堂中嶋石松  日本橋区通二丁目十三番地 
技法:石版 法量:440×590
数量:1 
37TA/00331(rep02)
解説:No.331の表紙。『教育立身画』は、裏面の広告によると正しくは『実業教育立身画』で、紀伊国屋文左衛門、銭屋五兵衛、大倉喜八郎、三井、河村瑞賢、岩崎弥太郎、福沢諭吉、安田善次郎、二宮金次郎、秋葉大助の10名を取り上げている。本コレクションには、次号の岩崎と2点が収集されている。 図の左方余白に解説を載せてあるが、大倉喜八郎(1837~1928)といえば、明治期に成功した実業家で大倉財閥を創設したことを改めて説明する必要はあるまい。図は、幕末の内乱時に、兵器を販売しようと奥羽筋へ出かけた際に官軍側に捕えられたが、そこで商談を成立させて携えていた兵器類を売渡してしまった情景だという。明治も30年以上を経て、立身出世主義が台頭してきたころの挿話として、いかにも好まれそうな類系である。大倉の背後に立つシャグマをつけた男たちが官軍を示していることはいうまでもない。
史料群概要
画像有