日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/07.産業
01.絵画
07.産業
加州金沢製絲場之図
絵師: 落款: 本名等: 版元:  
技法:錦絵 法量:358×705
数量:3続 
37TA/00340
00456
解説:製糸業の伝統は特にもたなかった金沢に、製糸工場が開設したのは明治7年3月であったが、旧士族らの馴れない経営は1カ月ほどで行きづまり、4月には改めて資本金1万円で金沢製糸会社が再建された。殖産政策に沿った開業は準備不足だったようで、7月には女工15人を先進工場の富岡製糸場(No.67、No.69参照)へ派遣して技能の見習いをさせている。再建前には150人の女工を募集しており、再建後もほぼ同数とすれば約1割を見習いに出したことになる。図は恐らく再建後の整備された状況を伝えるものと思われる。本図は、地方製糸場という主題とは別に、画家も彫師も地元の作家であり、版木印判摺物所の看板を掲げていた近広堂が出版まで引受けた可能性もあり、地方製作の錦絵の水準を示す作品である。〔『金沢市史』現代篇上、同年表参照〕(『明治開化期の錦絵』より)
史料群概要
画像有