日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
東京繁栄流行の往来
明治3
1870
絵師:広重III 落款: 本名等: 版元:土橋政田屋板   
技法:錦絵 法量:370×720
数量:3続 
37TA/00345
00461
解説:左上には築地ホテル(No.524参照)が遠景に描かれ、舶来酒の居酒屋や写真場も出てくる。写真場に「晴雨共相写し申候」の下げ札があるのもおもしろい。運搬・移動用具としては、馬、馬車、手押車、人車、人力車が登場している。人力車の営業出願書には人車とあったものを、許可書では人力車と書くなど、このころは名称も定着せず人車も人力車も同義であった。後年は人力車に固定し、軌道上をトロッコ様の箱に人を乗せて人が押すのを人車といったりした。本図の人車には「日除人車、生麦迄行」の文字があり、大八車に畳を敷いたような車を1人牽き2人押しの3人がかりの乗合で4人の乗客が乗っている。岩本町の源七が同年5月から東京と神奈川の生麦との間で営業を始めていたものである。(『明治開化期の錦絵』より)
史料群概要
画像有