日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/07.産業
01.絵画
07.産業
競進社児玉伝習所蠶室之図 明治廿七年建設
明治27
1894
絵師: 落款: 本名等: 版元:   
技法:石版 法量:407×550
数量:1 
37TA/00364
00539
解説:競進社は、明治前期の蚕業功労者である木村九蔵(1845~98)が、1884(明治17)年に埼玉県児玉町に設立した蚕業技術の伝習機関であった。同人は、既に1872(同5)年に蚕の温暖飼育法を発明し、1877(同10)年に養蚕改良競進組を組織したが、それをさらに発展させて競進社を設立したのであった。その後も、県内に伝習所を開設するとともに、教員を養成し、あるいは巡回指導にあたるなどして、蚕業の技術向上に果した功績は全国に及んだともいわれる。このため、児玉町の伝習所跡には「産業教育発祥之地」の碑が1989(平成元)年に建設されている。 本図の蚕室は、図に明示されているように1894(明治27)年に模範蚕室として建設されたもので、屋根上に設置された高窓は、開閉自在の換気窓として機能した。この蚕室は、前記した建碑と道をへだてた北側に、県指定文化財として現存している(『埼玉県の地名』平凡社刊)。
史料群概要
画像有