日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/05.交通・通信
01.絵画
05.交通・通信
東京名所 両国横山町通鉄道馬車往復之図
明治10
1877
絵師:年恒 落款: 本名等:稲野孝之 版元:辻岡文助  東京両国横山町三丁目二番地 
技法:錦絵 法量:377×733
数量:3続 
37TA/00366
00541
解説:鉄道馬車は、軌道上の車台を馬に牽かせるもので、明治6年にはアメリカの例にならって東京での営業を申請した者があるが、街路が狭いので危険だという理由で却下された。馬でなく牛を使って軌道車を牽かせた例が、明治2年に北海道の炭鉱であったというから、発想としては無理がなく、その後にも申請人はいたが、実現したのは同15年6月25日で新橋‐日本橋間で開業した。本図は日本橋より先の横山町の街路を走っているから、同年10月に日本橋‐上野‐浅草‐本石町-日本橋の循環路線が開業した後の光景になる。図の正面に、この錦絵の板元である辻岡屋をおき、左右に蔵造りの商家が続いている。(『明治開化期の錦絵』より)
史料群概要
画像有