日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/09.政治 | |
01.絵画 | |
09.政治 | |
諸国蝉燭市 | |
明治1 | |
1868 | |
絵師:了古 落款: 本名等: 版元:□に定 | |
技法:錦絵 法量:371×494 | |
数量:2続 | |
37TA/00369 | |
00553 | |
解説:全国の蝋燭生産地の商人が取引する″諸国蝋燭市″の情景になっているが、図面中央の一段高いところにおいてある蝋燭の模型に書かれた″徳用向″の文字が″徳川向″と読めるところに、この図の謎がかくされている。板行の極印は1868(明治元)年8月であり、維新の政治状況は、戊辰戦争の戦域が東北地方へ移り、翌月には会津落城を迎える時期であった。台の上で取りしきるのは蝋燭の名産地としてきこえた会津であり、中央下辺で相手の胸ぐらをつかんでいるのも着物の図柄(若松)から会津と推定できる。従って、図面全体としては会津が強氣で優勢のようにみえる。″徳川向″が、徳川幕府支持を意味していることは明らかである。この時期に、徳川と徳用をかけた政治風刺画は、No.298にもあって、このほかにも作られたと考えられる。 | |
史料群概要 | |
画像有 |