日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/06.雑
01.絵画
06.雑
〔徳川一門肖像 慶喜・慶喜君北堂貞芳院・家達・達孝・達孝君夫人鏡子〕
絵師: 落款: 本名等: 版元:   
技法:石版 法量:333×226
数量:1 
37TA/00372
00556
解説:ここに描出された明治期の徳川家5人のうち、夫人を除く3人の関係を系図で示せば次のようになる。 (徳川宗家)=慶喜=家達(田安家)―慶頼―(慶頼子)家達=慶頼=達孝―(慶頼子)達孝(一橋家)=慶喜(「=」は養子関係、「―」は実子関係) 本図には表題がないため、作者の意図は不明である。図の中央にいる家達からみると、上段は維新直後に隠退した慶喜の跡を継承した徳川宗家の当主であり、下段は実家である田安家の当主達孝の実兄または系譜上では祖父ということになる。宗家の立場なら下段は家正となり、田安家の立場なら上段は慶頼となる。要するに上段と下段をつなぐ共通の因子が見出しにくい人選ということになる。 次に、本図の成立年代であるが、上限は慶喜が従一位に復位した1888(明治21)年であり、下限は達孝夫人鏡子が死没した1893(同26)年となる。この両年の間の5年間のどこかで作製されたことは確かであろう。なお、鏡子は慶喜の長女なので、慶喜からみれば家督した家達と実娘の鏡子という関係が存在するが、それが作図の要因になったとは考えにくい。(『旧華族家系大成』)
史料群概要
画像有