日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/08.商業
01.絵画
08.商業
東都名所  日本橋真景并ニ魚市全図
(1815~1842)
1815~1842
絵師:広重I 落款: 本名等: 版元:蔦屋吉蔵寿梓  南伝馬町一丁目 
技法:錦絵 法量:380×760
数量:3続 
37TA/00387
00583
解説:橋としての日本橋を中心に、周辺の街の様子を俯瞰で捕えた初代広重の作品である。橋の上をはじめ、前後の街路には往還の人びとがあふれ、橋下を流れる日本橋川も物資を運ぶ川船で賑わっている。図の中央下部は、橋の北詰東側にあたるが、この一帯が魚市場である。将軍から町人までの、江戸中の魚を供給する一大市場として、日商千両と称する流通量をほこっていた。対岸は四日市といって、塩干物を扱う商人が集っていた。図の右上方にのびる橋の西側には、川筋を使って運ばれた物資を保管する土蔵が立ち並んでいた。図中に描き込まれた人物は老若男女と多様だが、モノを運ぶ手段として、担ぐ、背負う、天秤棒の一人仕様から、釣台や荷車まで見られるほか、人間をのせる駕籠も描かれていて興味深い。
史料群概要
画像有