日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/10.地理
01.絵画
10.地理
東京開化名勝  筋違万代橋景
明治7
1874
絵師:広重III 落款: 本名等: 版元:   
技法:錦絵 法量:352×724
数量:3続 
37TA/00389
00585
解説:この場所にはもと筋違橋と呼ばれる橋があった。江戸城筋違橋門がその役割を終え、見附が解体される際、その石材を利用して作られたのが万世橋である。九州から技術者を呼び、二つのアーチをもつ、眼鏡橋の形式の石橋が1873(明治6)年に完成した。今日では「まんせいばし」と呼ばれているが、本図の橋の親柱に書かれているように、当初の名は「よろづよばし」だった。そのためしばしば「万代橋」とも表記される。石造の橋は東京では珍しかったため、開化名所の一つとなった。 本図は神田川の北から南東方向を見ている。正面に見える白い建物は租税寮出張所。租税寮は、1871(明治4)年に租税司を改称して設置された大蔵省の内局で、明治10年に租税局となった。本図に見える出張所は明治7年に開設された。和洋折衷建築で、万世橋と共に東京名所の一つとなった。(田島)
史料群概要
画像有