日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/11.風俗・娯楽 | |
01.絵画 | |
11.風俗・娯楽 | |
開化廿四好 牛 | |
明治10 | |
1877 | |
絵師:国周 落款: 本名等: 版元: 須田町四番地 | |
技法:錦絵 法量:333×230 | |
数量:1 | |
37TA/00399 | |
00594 | |
解説:揃物の番号を欠くため順番は不明である。役名の鬼童丸は平安期の怪盗として知られ、京都郊外の市原野(いちはらの)で源頼光によって討伐された。同じく平安期に伝説的な盗賊として説話文学に登場する袴垂(はかまだれ)保輔がおり、これまた市原野を舞台に、平井保昌を襲おうとして逆襲されたという。ほぼ同時期に出現した2人の盗賊を組合わせて″だんまり″(無言劇)に仕組んだ歌舞伎狂言があって、『市原野のだんまり』という。市原野の舞台に笛を吹きながら登場する保昌に、袴垂が切りかかって失敗し、再度挑戦したところへ、牛の皮をかぶった鬼童丸が現れて、三人三様の無言の立ち廻りをみせて幕になる、という立役の役者3人の顔合わせのような芝居である。本図のコマ絵になっている″牛肉″と関連する歌舞伎は、『菅原伝授』などで牛車を牽く生きた牛のほかには思いつかず、いわば順当な、あるいは唯一の選択といえよう。 No.400参照。 | |
史料群概要 | |
画像有 |