日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/11.風俗・娯楽 | |
01.絵画 | |
11.風俗・娯楽 | |
開化廿四好 かめ | |
明治10 | |
1877 | |
絵師:国周 落款: 本名等: 版元: | |
技法:錦絵 法量:331×230 | |
数量:1 | |
37TA/00401 | |
00596 | |
解説:″かめ″とは、幕末・明治期に日本人が用いた西洋犬の総称である。在来の日本犬とは外見上も違う西洋犬を″いぬ″とは別の呼び方にしたのである。語源としては、飼主の外国人が″Come on″と犬を呼ぶのを聞いて、これを訛ったという通説があるが、実際は″Come here″を訛ったものという(モース『日本その日その日』など)。 歌舞伎の犬といえば、滝沢馬琴の原作から劇化した『南総里見八犬伝』を連想するのは妥当であろう。里見義実は、八犬伝の中心人物となる伏姫の父に当たり、すべてはここから始まるわけである。コマ絵の方で″かめ″に女性が乘っているが、大形の西洋犬といえども人間を乘せて走るとは考えられず、この娘は伏姫をイメージしたものであろう。なお、本図には揃物としての番号の明示がない。 No.400参照。 | |
史料群概要 | |
画像有 |