日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/11.風俗・娯楽
01.絵画
11.風俗・娯楽
開化廿四好 めがねばし
明治10
1877
絵師:国周 落款: 本名等:荒川八十八 版元:小林鉄次郎  通二丁目四番地 
技法:錦絵 法量:334×230
数量:1 
37TA/00406
00601
解説:眼鏡橋とは、石造のアーチ型の橋を呼ぶ俗称である。その源流は、もちろんヨーロッパにあるが、早くからその技術が中国に伝わり、日本へも17世紀前半に中国から九州に伝来して、長崎の眼鏡橋をはじめ、九州各地にいくつかの石橋が架けられている。従って、建造技術の面では新しくはなかったが、東京周辺にはそれまで石橋は皆無であったところへ、万世橋・呉服橋などが次つぎと石造で架橋されて、鉄橋とともに開化を象徴するものに加えられたのである。 眼鏡橋=石橋であるから、歌舞伎から「石橋(しゃっきょう)」という選択はわかりやすい。「石橋」は、改めて説明するまでもなく、能の「石橋」から借用した題材であるが、歌舞伎には″石橋物″と呼ばれるほど、いろいろなバージョンを生んでいる。 No.400参照。
史料群概要
画像有