日本実業史博物館準備室旧蔵資料
37TA
01.絵画/11.風俗・娯楽
01.絵画
11.風俗・娯楽
開化廿四好 貸坐敷
明治10
1877
絵師:国周 落款: 本名等:荒川八十八 版元:小林鉄次郎  通二丁目四番地 
技法:錦絵 法量:333×231
数量:1 
37TA/00422
00617
解説:揃物としては18番目となる。ここに描かれた扮装や名前からは遊女以外には考えられないが、″桂木″の遊女名で登場する著名な演目は検索できなかった。しかし、″かつらぎ″を″葛城″におきかえれば、名古屋山三郎と不破伴左衛門との葛藤の中心人物として、いわゆる″不破名古屋物″に何度も書き換えられている。 桂木が葛城であるかは確証はないが、何れにしても遊女であるから、コマ絵の貸座敷とは直接で結びつく。もっとも、貸座敷の名称は1872(明治5)年に娼妓解放令を受けて、それまでの遊女を娼妓といい替えると同時に、遊女屋を貸座敷と改称したものであった。名称としては、娼妓が営業のために場所(座敷)を貸すという意味であるが、実質的には以前と不変、むしろ制度としては強化されたともいえる。(原島) No.400参照。
史料群概要
画像有