日本実業史博物館準備室旧蔵資料 | |
37TA | |
01.絵画/07.産業 | |
01.絵画 | |
07.産業 | |
東京銀座通電気燈建設之図 | |
明治16 | |
1883 | |
絵師: 落款: 本名等:野沢定吉 版元:野川常吉 浅草材木町十九番地 | |
技法:錦絵 法量:367×710 | |
数量:3続 | |
37TA/00433 | |
00637 | |
解説:大学の実験室では明治11年にアーク燈の点火に成功していたが、企業による電燈の点燈は本図にある東京電燈会社が日本で最初に実現した。同社は明治15年3月に設立を申請していたが、事業の宣伝のために創立仮事務所のあった銀座二丁目(現、三丁目)の大倉組前でアーク燈を点火した。同年11月1日夜7時半から10時までであった。本図の街路には桜らしい花が満開となっているが、これはあり得ない。しかし、それまでの照明が物資の燃焼時の発光を利用したのと全く別種であることを「他ノ火ヲ点スルニ非スシテ、一ノエレキ器械ヲ以テ火光ヲ発シ」、と適確に表現している。翌16年2月に同社の設立が許可されたが、当分は事業所や劇場などでの発電点火が続き、配線による送電の開始は明治20年11月のことであった〔『東京電燈株式会社史』参照〕。(『明治開化期の錦絵』より) (採寸情報)和紙裏打ちの状態のままの寸法を示した。(青木睦) | |
史料群概要 | |
画像有 |